岡山ジュニアラグビースクール(岡山ラグビースクール中学部)の記録

中学生や保護者が、チャレンジを楽しみ、充実した時間を共有した活動の記録です。

ディフェンス(お手本)

2011年06月02日 | ビデオ連続画像
ディフェンスのお手本です。

前回のブログとも比べて見れば、もっとよくわかると思います。



フォワードが密集に入っているため、ハーフがポストの位置にしっかり立っています。


ポストの位置からはハーフが、バックスラインはスタンドとセンター2人が、そろってアップしています。
走る姿勢も、前にプレッシャーをよくかけています。


このあたりからが、岡山のディフェンスと大きく違うところ(お手本)です。

アップしながら、スタンドオフは相手のスタンドオフをディフェンスするため、バランスを取ることになります。(少しスピードがゆるむことも)

ここでよく見てほしいことは、このお手本では、センターや第2センターがさらに相手にプレッシャーをかけており、自分と相手のそれぞれの間隔は同じくらいです。
※外側のディフェンスが少し前に出ている。

一方で、岡山の場合は、センターや第2センターがスタンドオフにあわせて止まってしまいます。
このため、センター、第2センターと外にいくほど、自分と相手の間隔が広くなり、さらに止まっていることから、相手の展開や突破に反応できなくなっています。
こうなると、相手は自由に動くことができます。

ディフェンスの時にアップするのは何のためか?
それはもちろん相手をつかまえる、タックルするためです。
例えば、パスを受けた選手や、抜きに来た選手をつかまえられる距離までしっかり上がる。そしてキッチリとつかまえる(タックルする)。

そうでないと、ラグビーではなく、ただの運動です。



抜きにきた対面の選手を、アップした選手が最後まで追い詰めて、しっかりディフェンスしています。

さらにもう一つ。
タックルしている外側のディフェンスの選手(ここでは第2センター)が、相手のラインの後ろに突き抜けるほど、対面の選手にプレッシャーをかけています。

こうなると、岡山のセンターは、まず外にパスはできません。
ディフェンスの外側の選手が前にでているので、一応そのギャップを突いて抜きにいっていますが、相手の厳しいディフェンスにあっています。
※言い換えると、味方の内側の選手のディフェンスを信頼しているからこそ、外側の選手は相手にプレッシャーをしっかりかけることができます。



ここで注目は2点。

対面のスタンドオフがセンターにパスし、センターが内にこないと判断した段階から、この位置までしっかりバッキングしています。
ただ近づくだけでなく、タックルできる位置まで走っています。
岡山のスタンドオフも、この走力、運動量は見習わなければいけません。

もう一つは、フォワードの違いです。
相手のフォワードは数人、岡山の前をカバーリングに走っています。
ピンチの時の意識の差(もちろん走力、体力も)が、まだまだ大きいことがよくわかります。
まず、ここまでをしっかりと見習いましょう。





さて続きです。

岡山の選手が2人外におり、外側の選手にパスしました。
少し話がそれますが、ここで最近練習しているように、ウイングがしっかりと上がってきていれば、ウイングの走力を考えれば走りきれたとも思いますが、深い位置にいるため、結局つかまることになります。






バッキングしてきたスタンドオフがディフェンスにきています。
さらには、フォワードもしっかりバッキングしています。

岡山のフォワードは、このチャンスに全く走っていません。
これを見ると、逆の立場(岡山がディフェンス)の時に、岡山のフォワードが全然バッキングに走っていないことも納得できます。
 ※アタックの時にさえ走らない選手が、ディフェンスの時に走るわけがないです。

岡山のフォワードは自分が走る気がないのか? 走る体力がないのか? それとも何をすればいいかわかっていないのか? さてどれでしょうか?


浅めのバッキング、深めのバッキングと、しっかり面ができています。
素晴らしいディフェンスだと思います。


アタック2対ディフェンス1なので、何とかアタック側が抜いていますが、スピードも殺されており、次の場面では簡単にバッキングの選手につかまりました。


以上のようなディフェンスが繰り返しできれば、相手に一度のアタックで大きなゲインをさせない、非常に安定したディフェンスなります。

このような場面を見ると、相手チーム(さらにこれから成長するでしょう)に追いつくためには、岡山のチームはまだまだ、勉強し練習すること(基本は体力、走力をつける)がたくさんあることがわかると思います。

頑張っていきましょう。

フー 疲れた。 






ゴール前

2011年06月02日 | ビデオ連続画像
岡山チームで多いのが、相手のゴール前くらいから、大きく切り替えされるパターンです。
相手ゴール前から、外に展開されて、そのまま走られてトライされた、あるいは大きくゲインされたということは結構多いと思います。

ゴール前の場合、相手フルバックは、意識する・しないは別にアタックラインに参加する形になります。
それに対して、岡山のフルバックは、相手のキックに備えて、ある程度深めに位置します。
また、ウイングも、相手のキックに備えて、深めに位置することが多いと思います。
ということは、ウイングやフルバックのあがりや連係がうまくいかないと、アタック側が2人余った状況ということです。




相手フルバックがセンターの横に顔を出します。


相手センターがキャッチした段階で、岡山のバックスのプレッシャーはほとんどありません。


岡山の第2センターが相手のフルバックを見るため、ウイングが後ろに下がった状態では、相手が2人あまった状況です。


厳しくアップしていないにもかかわらず、岡山のバックスのバッキング(スタンド、1センター)はゆったりです。
ピンチの意識が少し足りないかもしれません。


相手が第2センターに展開しながら走ります。
岡山のウイングがあがってきました。


このあたり、ボールの位置はゲインラインより、まだ敵陣です。


ウイングがタックルしました。(ゲインライン上くらいの位置です)
ボールはさらにウイングに展開されます。
相手にはフォローが数人いますが、岡山のバッキングは遅れています。


バックス陣(スタンド、1センター)の次ぎのディフェンスが遅れています。
近くにいるようですが、何かできる位置にはいません。


フルバックも上がってきたことで、何となく相手を包み込んでいるように見えますが、バッキングのだれも相手から離れた位置をゆったり走っているだけで、フルバックのY田から見れば、相手と2対1の状態です。




12人制ラグビーにおける、このあたりの意識付けや動き方の確認を、もう少し意思統一したいと思います。