居眠りスイマー

居眠りと水泳が趣味の中年のつれづれなる生活

山の写真集  剣・立山連峰の遠望

2010年10月27日 | Weblog
今日の写真は、常念岳頂上からの剣・立山連峰です。(望遠)
そして手前の道は、燕岳への縦走路。

剣岳と言えば、25歳の時、遭難寸前までいきました。(友人2人と3人で)
今までの山登りの中で、1番ピンチの時。

当初、黒四ダム~下の廊下~仙人池経由で登るつもりが、下の廊下は通行禁止になっており、
天気も悪いため、コースを変更。内蔵助平にテントを張りました。
翌日も天気は最悪。停滞せざるを得ず、テントの中で一日ゴロ寝。

そして、8月27日、雨の中、長次郎雪渓を登ったのですが、雨とガスで道を間違え、
岩登りの人の踏み跡に入ってしまい、雪渓の途中で気がついたのですが、
既に降りる(戻る)のには危険な高さになっていました。

その為、少し平らな所を見つけてビバーク。
雪渓の上で、夜は寒くて寒くて寝られません。

次の日は幸いなことに晴。
いずれにしても、下るのは危険なので、テントのポールをピッケル代わりにして
雪渓を登り(約1時間)、長次郎のコルに何とか出ることが出来、頂上まで行けました。
この1時間の登りは、絶対にスリップしないよう緊張の連続でした。
(夜行4泊5日のテント山行の予定でしたので、荷物も重く。)

肺炎の寸前までいき、戻って来てから2週間後にハワイへの出張が入っていたのですが、
安静が必要とのことで、キャンセルせざるを得ず、上司より怒られました。

道を間違える時は、いつもそうなのですが、楽なほうを選びがちです。
この時も、雪渓の上で、道が二つに分かれており、踏み跡が濃いほうが、登山道だろうと
安易に判断したのが間違いでした。

剣岳を見るたびに、このことを思い出します。
長次郎雪渓については、映画「剣岳・点の記」にも出てきました。