今日の午後、町の中央公民館に講演を聴きに。
「苅田町人権メッセージ2012」
「人権週間」事業の一環として開催されたもの。
その第2部人権講演会『続・悩む力』と題して講師は
東京大学大学院教授 姜 尚 中(かんさんじゅん)さん
会場は普段に比べ、多少雰囲気が違うような・・・聴衆もやや緊張気味?
マイクを持って講演が始まる・・・低く、ずっしりとした声が広がっていく。
「聴き入る・・・」そんな会場の重みが全体を覆う。
自分の生い立ちから、そして母親の話・・・よどみなく、しかし噛みしめたような。
以前から、姜尚中さんには興味を持っていました。
テレビの対談、インタビュー、そして2008年の著書「悩む力」
さらには今年の「続・悩む力」も読んだ・・・かなり難読の内容でしたが。
いや、自分の脳の皺が貧弱だからだが・・・。
でも、彼、姜尚中にしても、悩んでいらっしゃる。
だからこそ、著書にも力を込めて、その思いを伝えたいと。
そんな話題の人が、奇しくもこの苅田町にやって来る。
チャンスです!
随分前からカレンダーの予定には大きな◎を。
演台のコップの水には手もつけず、話は、進む・・・声にも抑揚が。
時に強く、時に諭すように・・・そして力強く。
あっという間の時間・・・・・
もっと、もっと・・・コンサートじゃないからアンコールはなし。
終わって初めて一呼吸を入れた、そんな充実した時間でした。
「普通」ってことの考え方。 そして多岐にわたる意味。
今日の収穫の第1番でした。
私の人生にも、幾度となく使って来た、この「言葉」。
言葉は同じでも、意味はその都度「違う」意味で。
改めて、この言葉の意味の深さを勉強できました。
私も、外地で生まれ、戦後、引き揚げてきた身。
いろいろな意味で「普通」ではない体験をしてきました。
今日のテーマの「人権」についても、多くのことを体験しました。
また、自分を含めて、また、自分の子供を育てる中でも。
この歳になっても、まだまだ半人前の域にも達していない自分。
いや、誰でもなかなかでしょうが、少しでも、消化できるように
自分の置かれた環境の中で、脳の皺を萎ませないように
勉強することだなぁとしみじみ感じた貴重な講演でした。