朝から小雨が降り続き、山の端が霞んで見えていました。
こんな春雨「穀雨」という・・・・今日の「天声人語」に。
なるほど、今頃の季節から農家では稲作の苗床などの準備も。
この時期の草木を潤す貴重な雨なのだ。
しかし、ここ私の周辺の状況は一変したのです。
以前にもブログに掲載しましたが、土地区画整理事業が始まり
機械の騒音は日増しに大きくなり静かな田園地帯も様変わりです。
「田んぼ」も、刈り取られた稲穂の株が枯れて、不気味な姿を。
もう、往時の黄金色の美しい姿はここでは見ることができません。
周囲の1画に、レンゲが一面覆うように真っ赤な花を咲かせています。
こんな綺麗な姿も、残念だが・・・終わりなのです。
近寄って、声をかけてみました。
「随分、気持ちよく、咲いているね・・・」
「ねぇ、君たち・・・
もう、来年の春は、この場所は埋められてしまうんだよ・・」
・・・聴いているんでしょうか? それと、分かってる?
風に揺れながら、伸びやかな姿で、春の陽射しを愉しんでいるかのように。
文明が、また、貴重な「原風景」を破壊していく。
物言わぬ彼らは? 人間の仕業に対して何を思うのか。
「生きる」意味の、尊さみたいなものを、今日の「穀雨」を知り勉強に。
午後からは何事も無かったような天気に。
ブルドーザの騒音がやけに耳に触る。