昨日、築地の市場へと出かけた。来週社内で忘年会の予定があり、そのときにマグロでも用意するつもりでいる。そのマグロの様子など事前リサーチのつもりもあり、奈加野の店主の誘いに乗った次第。
場内の何時もの店(奈加野の店主が何時も仕入れる店だが)で合流した。マグロ屋の主人が言うには「今、マグロはいいものが無い」とのこと。ここは生のマグロを専門に扱っている。鮪屋のオヤジの言では、暫くはダメなようだった。
ではと、隣の原秀のおやじに「鰹」を訊くと、もう南の方まで下っており値段が高いばかりで旬じゃないと云う。
マグロも鰹もダメ、じゃ何だ?そうなんだよ!今は鰤。寒鰤のいいのが入っているそうな。丸々として脂が乗った鰤がいた。しかし、鰤を一本買ったんじゃ捌くのも食べるのもてぇへんだゾ。最後は、奈加野のオヤジに相乗りで買い、分ける手もあるかなどと考えた・・・。何れにせよ、来週にどうするか決めよう。
魚を見た後、ヤッチャ場に向かった。前に、ここで「四方竹」があり買った。あれは10月の末であったか。産地の高知の市場で買うより安く、新鮮だったのを思い出した。
今回目についたのが、春に採れる山菜。綺麗な山菜が種々並んでいる。ワラビ、ゼンマイ、フキノトウ、タラの芽と何でも有り。日本の各地から季節はずれの山菜が入っていた。
これから本格的な寒を迎えようと云うのに・・・食材の世界には、完全に季節が無くなったようだ。どれもこれも、全部ハウス栽培。農業技術の進化が、季節を凌駕した結果がここにあった。
スイカだってイチゴだってそうだ、ましてや茄子・胡瓜の類は年から年中喰っている。そんなことはすっかり何処かにおいて、山菜だけは旬の時期に喰いたいものだと思ってしまった。
もはや山菜ではない、野菜なんだ。単なる野菜は、何時でも何処ででも取れると云うことだ。納得したくはないが、これだけの現実・現物を目の当たりにすると納得するしかないか・・・?
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