徒然草

つれづれなるままに、日々の見聞など、あれこれと書き綴って・・・。

新型インフルワクチン―ドタバタ人体実験か?―

2009-10-22 19:00:00 | 雑感
新型インフルエンザの予防接種がはじまった。
今回の新型ワクチンの対象者は、約5400万人といわれる。
当面2回接種が前提で、医療従事者、妊婦、幼児を優先し、一般社会人、高齢者は来年からで、それとても全員には行き渡らないそうだ。
このことが、ドタバタに紛れて、一部専門家の間でささやかれているような、数千万人規模の‘人体実験’にならなければいいのだが、その懸念もないではない。

新型ワクチンは、インフルエンザの重症化を防ぐ効果も、感染そのものを防ぐ効果も、まだまだそれらを明確に裏付けるデータは存在しないというではないか。
疫学者の間では、「インフルエンザワクチンは効かない」が常識になっているそうだ。
インフルエンザウイルスは変異が早く、ワクチンを接種して身体に抗体が出来ても、感染や発症は防げないとなると・・・。
厚労省の、「ワクチン接種で重症化の割合が下がる」なんて言っている、説明自体あやしいのだ。
1962年に、小学、中学生に集団接種が始まったとき、重度マヒなどの副作用が相次いで報告され、社会問題化した。
群馬県前橋市のある医師会のリポートでも、ワクチンに効果なしとして、94年から予防接種法の対象外だそうだ。

とにかく、疑問だらけだ。
それなのに、何故いまワクチンなのか。
かつて90年代に、「インフルエンザは風邪じゃない」というポスターが保健所に貼られたことがあって、国民の危機感をあおった。
それで、需要が増えた。
‘産官連携’で、‘儲かる’ワクチン接種を止めたくなかったのではないかと、まことしやかにささやかれているのだ。

新型ワクチンをめぐっては、甲論乙駁、きちんとした臨床試験をしないで接種すれば、どんな副作用が出るかわからない。
輸入ワクチンといえども、論外ではない。
これは、半ば見切り発車だ。
薬害エイズや薬害肝炎など、過去の医療事故の構図が、脳裏をよぎる。
新型の国産ワクチンについて、厚労省は、今月、治験者のうちの約半数に、軽度の副作用があったとする結果を公表しているのだ。(!)
そのなかには、急なアレルギーショックなども確認されているし、今回も、医療従事者2万人について、副作用の発生頻度などについて調べる方針だ。
間違いなく、ワクチンは安全なのか?
もしかりに重大な副作用が出たら、その責任は誰が負うのだろうか。

ワクチンの値段も、1人分6150円だとか・・・。
高いですよねえ。
ワクチンの原価は、注射器などの実費、注射技術料などを入れると、1人分800円位~1000円位だそうで、これに初診料2700円が加えられるらしい。
それも1回の接種で、料金2000円のクリニックから4000円前後の病院まで、バラつきが多いと聞いた。
インフルエンザワクチンには、品質の差などはないと言われているのに、病院によってこうも違うとはどういうことか。
ワクチンの接種には、たとえば子供数人とお年寄りのいる家庭では、おじいさんが家計に気を使って、ワクチンをあきらめる家もある。
国が、ワクチンが、唯一インフルエンザの予防法というのなら、大阪市の市長さんも進言しているように、全国の接種をいっそ無料にすべきではないだろうか。
国民の命を守るというのなら、こんなときにこそ財政出動が必要だ。
人の弱みにつけこんで、ワクチンで大儲けをたくらんでいるのは、一体誰なのか?

それにしても、何やら拙速なワクチン接種の怖さも感じられて、どうしてもこれは、大規模な人体実験のようにも思えてきてしまうのだ。
本当に安全なのか。本当に効くのか。
自分にとって必要かどうか。
よく考えたいものだ。
疫学専門家も、そう言って警鐘を鳴らしている。
個人個人で、まずは新型インフルエンザにかからないように留意して、日ごろから自衛と工夫をすることが一番のようだ。
それでも、インフルエンザにかかってしまうこともあろうから厄介だ。
高いお金を払って、だからワクチン接種を安心だと過信するのは禁物だ。