徒然草

つれづれなるままに、日々の見聞など、あれこれと書き綴って・・・。

ー値上げラッシュと食品の偽装表示ー

2008-07-03 17:00:00 | 雑感

とうとうガソリンが、1ℓ当たり180円を超えた。
離島では200円をとうに超えている。
ガソリン不足で、パトカーが動けない島がある。
漁船も出漁できないで、休漁する・・・。
しかもこのまま、燃油価格が高騰し続ければ、1ヵ月間の休漁もあり得ると言うから穏やかではない。
この先、何がどうなっていくのか、見当もつかない。
非情な嵐が、容赦なく庶民を直撃している。

善良な庶民を騙す、悪い人間がいる。
食品の偽装表示は止まらない。
業者のモラルは、そこまで地に落ちたのか。

公共料金に続いて、いまあらゆる食材が値上がりしている。
狂乱物価だ。
牛、豚、鶏も大幅な値上がりだ。
輸入牛肉や、豚ロースも、過去最高値を更新中だという。
言わずと知れた、原油高だけが原因(?)とは思えない。

等級の低い牛肉を、「飛騨牛」と偽装表示して販売していたばかりか、豚肉の産地も偽装し、消費期限の改ざんも・・・。
そして、あの経営者の会見での逆ギレは何だというのか。
安く仕入れた肉を高く売る。それで、肉の価格が高騰しなかったらおかしい。

夏バテはウナギだと思っていたら、こちらは国産どころか、主流(?)は何と中国産に化けている。
農水省のJAS法違反だからと、改善指導をしたところで済む問題ではない。
国は厳罰をもってのぞむべきだ。
現行制度はどうなっているのだろう。
表示の監視体制を強化するというけれど、そのくらいのことで済むことではないだろう。
もう、営業許可の取り消しとか、徹底的に懲らしめないと、こうした悪徳業者の一掃は難しいのではないか。

今、JAS法というのは、違反が見つかったら改善指導を行い、それに従わないときは、強制的に命令に移って、それにも逆らうようであれば、初めて罰則が科される仕組みらしい。
でも、これまで罰則にいたったところは一社もないという。

それにしても、中国製毒入り餃子事件はどうなったのか。
それさえも、あいまいなままで幕引きか。

食品表示に関する法律と言えば、JAS法、食品衛生法など数多くの法律があるが、これらの監督官庁である農水省とか厚労省は、一体何をしているのだろう。

以前、飛騨高山で飛騨牛を食したことがあった。
肉が柔らかくて、極上の美味しさであった。
先日、近くのスーパーで売っていた「飛騨牛」の肉は硬かった。
えっ、これが?って思った。
値段だって、結構高かった。なのに・・・?
多分、あれは偽装表示の牛肉だったのだ。今もそう思っている。
いいものは、値段が安かろう筈がないし・・・。
高いからと言って、本物とは限らない。
どうしたら、騙されないですむのか。
食材の‘嘘’を見抜くのは難しい。

そして、相次ぐ値上げラッシュだ。
主食類の大幅値上げはもちろん、こうした肉類や魚、野菜の価格までジワジワと高騰している。
まだまだ高騰し続けるのだろうか。
家計に大打撃だ。
標準的な家庭で、年間6万円位の負担増になると言われている。
ひどい世の中だ。

庶民の、そんな生活を知ってか知らずか、福田総理は手を大きく振って、風を切りながら、ひたすら、
 「サミット、サミット」と叫び続けている。
首都東京の厳戒警備だけで、何と422億円もの税金が消えてゆくのだそうな・・・。

パソコン教室に通い始めて3年近く、この頃、めっきり腕を上げたと言われる専業主婦は、ため息まじりに嘆いていました。
 「こんなに、何もかも物価が上がってしまっては、もうお手上げだわ。まいったわ。
  へそくりもできない。週一回のパソコン教室も、しばらくお休みだわ。あ~あ。」