足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

任天堂の高配当を狙う・・・・バロンズ誌が投資銀行の慎重論に首を傾ける

2017-03-28 06:53:11 | 投資戦略
NYダウ平均は中旬から8日間の連続安。つれてS&P500も小幅安い。一方、ナスダック指数は好調で小幅高で終わった。
寄り付き前の夜間取引をみていると、トランプ相場の第一幕が終わった感じも強かったが、相場の内容をみるかぎり、3月中旬から続いてきたトランプ相場の上昇局面で起こるべき当然の調整局面である。
相場の中味をみると銀行は軒並み安だが、バイオ、医薬品、製造表、コンピュータは反騰し、相場の基調の底固さを感じさせる。景気回復の足音が聞こえる。
新大統領の医療制度改革はいったん棚上げし、公約の減税、公共投資の拡大策の実行に着手し.米産業の需要構造の抜本的な改革に乗り出す。
トランプ相場は“一息”の休息のとき。
しかし中産階級以下の失業者を放置すうわけにはいかず、政権は速効性のある対策を練っているはずだ。
これまでの大統領とは問題意識に向かっての発進のスピード感はくらべものにならない。

NY市場をみていると医薬品、バイオに底入れ感が感じられる。東京市場でも同じようなことが言える。この押し目は買い場である。
銘柄は本欄で取り上げてきた銘柄のほか、ごく最近の拙著「株で資産を蓄える」(開拓社刊)で取り上げた塩野義製薬(4507)、そーせいG(4565),小林製薬(4967)に注目したい。



週末の米バロンズ誌に「何時、ゴールドマンは任天堂に強気転換するのか?」という記事が掲載された。
ゴールドマンのアナリストはさらに株価は17%下落するとみる。
3月初めスィツチの販売高は失敗作のWii初動段階と同じ数字であったことに注目す。任天堂の熱狂的なフアン(コア顧客)の購入が中心で、その人気の判断のかぎはこれからである」と慎重論の理由付けする。株価の目標値は2万2400円からの変更はない。下値リスクのほうが大きいとみる。

このコメントをみて思い出すことがある。2000年代にWii人気がでたとき、有名な米大手証券のアナリストが、上がるに従って弱気になり汚点を残したことだ。株価が1万円台のときである。その後、株価は7万円台にまで急騰した。
歴史的な大相場を出す株には今回のようなケースはしばしば散見されるのは通例である。
バロンズ誌がわざわざ天下のゴールマンのナリストを名指しで弱気記事を紹介した。
ウォール街は合理性と冷静さを失っていない。