足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

見落としてきた投資の本道

2017-03-14 06:50:28 | 投資戦略
NY株は一服。
この日のFOMCでは利上げが確実だが、関心は今後の金融政策の方向性。
米景気は回復基調に入ったことは確実だがトランプ政策が成長率にどのような影響を及ぼすかが関心事。
相場の中味はこれまで牽引してきた金融株が軟調だが、バイオ、製造業、保険、コンピュータ、ハイテクは堅調。
トランプ相場にはかげりはみえない。金融政策の相場への影響度が薄れ、新政策が今後の景気にどのような効果を表すかに関心が向かう。昨年のようにイエレン議長の言動への関心度が大きく後退した。相場のセンチメントの大きな転換である。

米連銀はFOMCで動くが日本、ヨーロッパ、新興国の中央銀行は現状維持で動かない。金融市場の方向性が明確になり、根底には米国景気の回復トレンドが固まり、金利の正常化に向かってこれから世界の中央銀行が進み始める。トランプ新政権の米国の復活政策の流れに信頼感が出てきた証明である。

米国株の方向性が固まり、世界の投資家の目が日欧に向かい始めた。
スイス投資銀行のピクテは日本、ヨーロッパ株が出遅れたとして両地域に積極的な姿勢をとり始めた。日本株ではきんでん(1944)、テンプホールディングス(2181)、SUMCO(3436)に注目する。ユニークな視点である。
きんでんはPER15倍、PBR(株価純資産倍率)0.91倍、テンプホールディングスはPER27倍、PBRは3.44倍、SUMCOはPER24倍、PBR2.3倍。
ここ1年できんでん+54%、テンプホルディングス+60%、SUMCO2.7倍になった。
われわれが見逃してきた銘柄である。有望株選択の本道の一つを教えられた。