足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株、ナスダックが新値・・・東京市場でも新興銘柄に注目しよう・・・本日ののヒント

2017-03-16 06:28:13 | 投資戦略
NY株は2日間続落したあと反発した。
米連銀FOMCで昨年12月に政策転換が開始されていらい3回目の利上げで、会合の雰囲気はむしろ「タカ派でなくハト派的」とみる向きも出ている。消費者物価の上昇率は緩慢、小売の回復も穏やか、景気回復のトレンドが上昇していなことに注目する連銀のメンバーもいた。
市場はイエレン議長の現実的路線にひと安心した。この日のナスダック指数は新高値を更新した。
この日のNY市場を見た率直な印象は「トランプ相場には全くかげりがない」ということだ。ナスダック指数が先頭を切って新高値を切るのをみると、相場の先行きにはトランプ相場へ確信が透けてみえる。
アマゾン(AMZN),フエィスブック(FB),グーグル(GOOG),ネットネットフレックス(NFLX)が人気を集めた。
バフェットがIBM、アップルに大量投資し、最近では「アマゾンを見逃したのは残念至極」と率直に口にしたことからすると、すでに買出動をしているかもしれない。長年、所有してきたウォールマート(WMT)を全部、手放した。彼が長年、小売の王者として信頼を寄せてきたバフェット銘柄だ。
「ひょつとしたら・・」バフェットのアマゾンへの出動が在るかも知れない。

最近、私は自著「株で資産を蓄える」(開拓社)を上梓し、この書物の販売状況をアマゾンのサイトでチェックするが、ときにはNo1のベストセラーになったり、30位に転落したりするのが1時間ごとに手に取るように分かる。取引き口座を開設するとそのマーケッティングきめのこまかさが良く分かる。インターネットの威力の偉大さである。バフェットが変心したことがいやというほど分かる。自著を20冊以上、書いてきたがアマゾンのようなサービスは始めての経験である。いつのまにか不思議のアリスの世界に踏み込んでいる。

これまで大きく売られてきたバイオ、医薬品が堅調。下値にはヘッジファンドが買い出動した気配が昨日のNY株が感じさせる。

元気のない東京市場では新興市場のIPO(新規公開)が活況。
昨日、マザーズ市場に公開されたファイズ(3925・マ)は公開値1250円に対して2875円の買い気配で終わった。取引終了時には23万2200株の売りに対して買いは74万6200株であった。2日目の取引には現金の即日預託という規制が掛かるので、本日には初値が形成されるだろう。商品の配送にかかわるリアルというとりもバーチャルの典型的なアマゾン関連である。
本年にはいって7社が公開されたが初値で投資し現在も利益があるのは3社。ファイズは昨日の引け値から大きく乖離がなければ投資を考えたい。
アマゾンの物販物流の配送システム関連企業で、人気的には注目したが、昨日の買い気配から2倍の価格をみると人気の過熱感には気になるところではある。

2月23日に公開された再生エネルギーのレノバ(9519)のようにIPO価格750円で初値1125円、高値3295円をつけ、昨日は1930円と、下がったとはいえ初値買いで大きな利益が出せた。ファイズにも本日の初値が過熱しなければ投資は考えたい。
本ブログでもこれからIPOについてのスペースを拡大したい。
最近の「トリトンスケア通信」でも再び力を入れ始めた。その理由は後日に論じる予定。
今月から来月にかけては魅力のある公開株のラッシュである。

追伸
ファイズはわれわれの理論株価は2,980円であつたが、それを大きく離れて寄り付いた。投資判断は今後の展開をみて決定したい。