足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株が壁に突き当たる・・・当然の調整

2017-03-22 06:39:00 | 投資戦略
NY株は久しぶりの急落。
昨年11月のトランプ政権の誕生以来で初めてNY株は1%以上の下落になった。
ダウ平均は237.85ドル安の20,668.01ドルと先週の高値21,169.11ドルから急落。突然の衝撃に市場には混乱が走った。

S&P500は-1.2%、銀行株指数は-2.9%と下げの先頭を切った。大幅上昇してきたゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカが大幅安だ。

米国株の下落に先立つ市場の日経平均は-0.34%、ヨーロッパ株(Stoxx Europe 600)は-0.5%であった。下げの震源地はウォール街である。
ドル安、ユーロ・円相場が上昇し、石油、銅、金は下落した。
米議会ではトランプ政策の審議が始まったが、初めて医療改革法案の審議が難航し、先行きの政策運営に懸念も出ていた。
強引なトランプ政策の先行きに、ウォール街が初めて突き当たった壁である。
足元の米景気回復は順調で、先行きの金融政策の引き締めに久しぶりに関心が出始めた。

米国株だけでなく先週は新興国株も連騰してきたが、世界の株価の一休みは相場のサイクルからみても当然の動きである。
米国ではこれまで金融株に人気が集まり異常な株高がみられたが、その修正局面は当然の成り行きである。
トランプ相場への反省気分の台頭で有望株の物色の内容に、今後は変化が出てくる可能性が出てきた。