足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株は大恐慌(1929年)以来の反発

2010-01-20 07:43:46 | 株式

連休明けのNY株の雰囲気は好転し、物色人気は拡大した。

素材、公共、ハイテク、通信、金融、消費関連と幅広く上昇した。先週の相場の不透明感は払拭された。

ドル相場はユーロ、円に対して反発した。為替はドル高基調を取り戻した。この日はユーロに対して強かったのが注目されたが、材料は再びギリシア問題が浮上した。

昨年来の為替相場はドル高の基調をベースに動いており、材料はユーロ・ドル、円に対しての動きである。その日、その日にユーロ、円には弱気の材料の日替わりメニューが出てきて、ドル高の基調を確認している。

S&P500は昨年3月の安値から+70%も上がり、NYダウ平均は15ヵ月ぶりの高値になった。S&P500の動きは1929年の大恐慌いらいの好調な反発である。

年初来のウォール街の見方は「前半相場は高い。後半には息切れ」ということでほぼ一致してきた。現在の相場の基調が強いので、「この調子はいつまでも続かない」という慎重論が出るほど、投資家の間には余裕が出てきた。

ウォール街では相場の上昇の割には個人投資家の資金の流入がないのが謎のひとつ。各種の調査では投資家のセンチメントは好転しているが、言動が一致していない。強気を口にしながら資金は依然として債券投信やゼロ金利のMMFファンドに滞留している。テクニカル分析で、このところ注目を集めるジョン・メンデルソンは「注目点すべきは投資家の言葉よりも、行動だ」と、現在のセンチメント調査に疑問を投げる。

東京市場も人気面ではNY株を追い越すトレンドにはいった。最近の日経新聞には業績の増額修正が目立つ。引き続きハイテクを中心に戦略を立てていきたい。