ウォール街では相場は足踏み状況であるが、内容は悪くはない。
NY取引所の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数は8対7であった。
変化といえばドル相場が軟調であったこと。自動車販売、中古住宅の販売の不振がいわれていたが、それよりも相場のテクニカルな面での動きのほうに関心が集まった。そんななかで、久しぶりに金融株が買われた。
グーグルが携帯電話の端末機の販売に乗り出したことが注目点。Nexus Oneというブランドで販売し、特定のキャリアではなく、販売網はだれにでも開放する。狙いはアップルのiPhoneの市場である。同社が開発したソフト、コンテンツの流通を図ることだ。
タッチパネル方式の画面を採用しており、東京市場での関連株にはプラス材料である。
昨年から上昇を続けていたドル相場が売られた。
本欄では今年はドル高を予想してきたが、トレンドに変化はない。まったく心配はしていない。一時的な動きとみる。昨日のドル指数(DXY)はプラスに終わっているので、ドルを対円だけでみていたのではトレンドをつかむのを間違う。
いまひとつの注目材料はVIX(恐怖)指数の動きである。
昨日は19.35と2008年秋以来の低水準になった。この種の動きをみていると株式市場は確実に、リーマンショックの後遺症から抜け出してきている。
本日の作戦はハイテク株の押し目を狙うことだ。