足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株はひとつの支持線を割った

2008-11-20 08:33:32 | 株式

昨日のウォール街は下値の支持線とみられていた1027日のダウ平均8175ドルを切った。引け値は7997ドル。

5年ぶりの安値で20033月以来の水準である。

21世紀の第1回目の上昇相場のスタート台に戻った。

8月の住宅公社2社の救済、9月のAIGの救済、そして10月の金融安定化法の成立

とポールソン財務長官とバーナンキ議長のタッグチームが矢継ぎ早に金融市場の対策を打ち出してきたが、ここへきて行き詰まりが出てきた。市場の政策への期待感の後退である。

今週、議会で自動車産業の救済の検討が始まったが、議会の主導権を握る民主党が積極的に資金注入に動いているが、ブシュ大統領を始めポールソン財務長官や共和党議員の反対が多い。

「一時しのぎの救済では業界の改革につながらない」というのが反対の理由である。

オバマ新大統領は前向きである。しかし最近は、われわれ市場からみていると、彼は、ふしぎなほど沈黙を守る。

議論を煮詰まらせ“ここぞ”というところで動くのか?

今週の米バロンズ誌は“ミスター・プレシデントへ、われわれの最高の助言”というタイトルで、オバマ氏に至急、実行すべき以下の提言を行っている。

     1000億ドルの緊急景気対策

     GM,フォードへの資金注入

     住宅購入者の負担減

     減税

     貿易自由化の促進

     投機家の規制

     省エネ車の輸入促進

     労働組合員の権限規制案の反対

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする