今週は連銀FOMC(29日~30日)が開催される。
0.25%利下げの可能性が高い。実現すればFFレートが2.00%になる。昨年9月に始まった利下げであるが、今回の利下げで打ち止め感が出てくるのではないか?
昨年9月には債券投資の世界の第1人者であるビル・グロス(投資顧問会社ピムコの経営者)は「金利は3.00%まで下がる」と予見したが、実際はそれ以上の水準になった。
打ち止め感というのは、3月のベアースターンズの救済によって、金融機関の破綻は峠を越えたとみる向きが増えてきたからだ。
特に株式相場の底意いれ感が、「利下げも、このあたりで一服」という市場の見方になってきた。相場の環境の好転である。
ウォール街では金融株が堅調になってきたし、東京市場にもその人気が移ってきた。われわれは今月上旬(4月9日「トリトンスクエア通信」)から大手銀行株に注力を始めた。
本日の大手銀行株の人気は小型株並みの上昇率であった。
いまひとつ注目したいのはウォール街でのクレジットカード株のビザ(V)への投資である。3月中旬に公開された。
IPO価格は$44であったが、公開後の安値は$55であったが、先週末は$75.10で引けた。
公開後、機関投資家の買いが出たほか、インサイダーの買いが継続していると先週もメデイアが伝えた。
現在の株価は2008年の予想ベースの利益ではPER37倍であるが、おそらく利益が相当に上振れする可能性があるのではないか。
引き続き注目していきたい。