足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

有名なソロスが動く

2008-04-04 23:36:22 | 株式

ヘッジファンドの事実上の創始者であるジョージ・ソロスが久しぶりにメディアの前に出て、“相場は短期的には底入れした。6週間から3ヵ月の上昇相場が展開される”と語った。彼は2000年に運用の第1線から手を引き、カンタム・ファンドをカンタム・エンドウメント・ファンドに衣替えした。運用資産は170億ドル(17000億円)で、大半が自己資金である。

運用は外部のヘッジファンドの運用者に委ね、自らはごく一部の資金の運用を行っている。

資産運用の最高の戦略はヘッジファンドにあるという信念を持ち、資金運用はヘッジファンドに固執しているのは見事なものである。

今回のウォール街が直面している問題は1929年の大恐慌以来の深刻な状況であるとみる。

しかし先の連銀によるベアースターンズの救済で株価もドル相場も反転するとみる。

昨年はサブプライム関連の商品をショート(空売り)し、カンタム・エンドウメント・ファンドは+30%の成果を上げた。

これまではドル、欧米株を空売りして成果をあげた。

現在、中国、インド株が大きく下落したが、これからは米国株と同じように反騰トレンドにはいるとみて、押し目買いに出ているようである。

今回、メディアの前に出たのは、彼にとっては10冊目である新著「金融市場の新パラダイム」を出版したからだ。

しばらく沈黙していた偉大な投資家が動き始めたことには注目したい。

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