足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

相場の需給に新時代・・・ウォール街

2007-04-17 18:27:29 | 株式

昨日のウォール街の相場の中味はびっくりするほど強かった。

S&P500は6年ぶりの高値をつけたし、NYダウ平均は2月の史上最高値12,786ドルにあと一歩というところまできた。引けは12,720ドルであった。

相場の内容もわれわれが注目している銘柄が幅広く買われた。ウォーレン・バフェットのバークシア・ハザウェイが$100高で$110,000になったし、一方の極であるグーグルも大きく上昇した。バークシア・ハザウェイが強いときは、ハイテクやインターネット株は安いか、一服というのが、これまでの常識であったが、昨日のNY株は全天候型の相場であった。

今週の米バロンズ誌に登場したジェイソン・トレナートは「上昇の可能性は非常に高い。需給関係がよいからだ。プライベイト・エクイティが登場してきたし、相場を押し上げる材料が多い」と強気の見通しを披露している。

彼のいうプライベイト・エクイティは上場株を買収して非上場化することだ。その資金が2006年には1年間で1600億ドル(19兆円)も集まったという。行動を起こすときは平均5倍のレバレッジを駆使するので100兆円近い勢力になる。今月初めにダウケミカルの買収の話が流れたのもうなずける。いまやヘッジファンドを追い越す勢力になってきている。

昨日のNY株の強さの背景には、トレナートがいう新しい需給関係が市場で生まれてきている。

東京市場の元気のなさが気になるところだが、底流にはこの種の動きが、いずれは出てくるとみる。テクニカル分析では説明できない動きが出てくる時代に、ウォール街では入ってきている。