ウォール街では来週から第1四半期の決算発表に入る。恒例のように皮切りはNYダウ平均に採用されているアルコアである。あらゆる業界にまたがる素材メーカーであるだけに景気の温度計として、現在でも注目する投資家は多い。
米国の第1四半期はいまのところ10%台の増益が予想されている。昨年第4四半期が+14.6%であったので、増益率の勢いが鈍るがそれでも11期間連続のフタ桁増益である。
プレアナウンスメント期間というのがある。決算発表前の2~3週間であるが、すでに現在は入っている。「今回はいつになく静か」というのがアナリストの一致した意見。増額修正、減額修正とも話が少ない。
これまでの経験則では「静かなときの後には嵐」ということが多い。上に荒れるか、下に荒れるか?
昨年第4四半期の1月はハイテクやインターネット株が期待はずれで売られた。代表格はインテル、グーグル、ヤフーなどである。アナリストの予知能力は日本よりはるかに優れていのに、それでも市場とのギャップが多い。
最近ハイテク、インターネット株の動きが下値を固め強くなってきているのは先読みをし始めたのか。日本のプレアナウンス期間は4月中旬からである。
日米とも4月は株価の変動が大きくなりそうだ。