ZENZAIMU(全財務公式ブログ)

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- 合成の誤謬 -

2009-12-03 07:52:21 | 日記
5番手を担当します、茨城県出身・千葉県在住、中央本部の【谷】です。因みに本部機関紙「全財務」のコラムも担当していますので、ご愛顧のほど。

さて、「綾瀬くるか」君も指摘しているデフレーション(デコレーションではない><)は、スパイラルに陥ると景気悪化の悪循環へと誘う恐ろしい現象です。

不況下においては、企業は生産調整をするため、賃金カットや一時帰休、従業員解雇などにより費用を圧縮しようとします。所謂、「リストラ」ですが、企業の生き残りのため、個々の企業判断としては正しいのですが、例えば地域の企業すべてがリストラなどを行えば、かえって、地域経済は悪化(賃金低下・失業者増加→消費支出の減少)し、これが国全体に広がれば、国全体の経済が深刻化してしまいます。

このように、個別主体としての行動・判断は真であっても、全体としてみると真となるとは限らないことを経済用語では「合成の誤謬」といいますね。

事業の仕分けもそうですが、ある意味、経済合理性や効率性の観点では正しい部分もありますが、科学技術や教育予算など、将来への投資などの国家ビジョンや人材育成の観点から、ミクロ的には正しくても、マクロ的には合成の誤謬に陥るのではないかと思ってしまいます。

公務員宿舎の問題も、公務の要請で広域異動をせざるを得ないわけですから、公務効率や人事管理施策の一環として、各省各地の多くの公務員の人事異動に対応し、円滑な業務運営等を確保する趣旨からすれば、無駄というより、必要なものではないでしょうか?こうした観点での主張も必要ではないかと考えています。

みなさんはどのように思われますか? 【谷】

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3 コメント

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南からの便り (綾瀬くるか)
2009-12-03 20:24:38
「合成の誤謬」、コワイですね~
逆境の中、各人が生き残りを懸け身を削って努力するのに、それが結果的に自分たちの首を締めてしまうことになるなんて・・・(号泣)
「じゃあどうすりゃいいんだよ!!(泣)」って言いたくなりますよね。

さてどうするべきか・・・


日本は近年デフレ経済を経験しています。(不況下の物価高ってのもありましたっけ?)
少なくとも前回のデフレで日本社会が経験したようなことは再び起こりえるということを、国民・政府・企業・組合が、しっかりと頭に入れて今後の対応に生かさないといけませんよね。

思い返せば小泉構造改革もデフレ期に打ち出されましたが、その後急激に格差社会が進行し現在に至ってしまったことは、労働組合(連合)としてこの間の対応を大いに反省すべきだと思います。

宿舎問題も然り、間違った方向に行かないよう組合が積極的に提言する必要がありますし、そうすることが使命ですよね。



話は変わりますが、いま鹿児島に到着しました。
明日からは、濃厚~??な日程になりそうなので、今からドキ2ワク2です。
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第1回政府・連合トップ会談 (Nagano)
2009-12-03 22:24:04
綾瀬くるか君は今頃、鹿児島市内の焼酎天国(店名)でキビナゴをつまみに焼酎をちびりちびりやっている頃かな?
明日からタイトな日程だろうけど、多少弾みをつけておかないと、あの濃厚なメンバーに圧倒されてしまうよ!

くるか君の「組合が積極的に提言」という言葉で思い出しましたが、昨日、連合(古賀会長)は政府(鳩山総理)と「政府・連合トップ会談」というのを行ったんでした。

このトップ会談では雇用対策を中心に意見交換が行われるとともに、今後も年3~4回程度の会談を節目節目で行い意思疎通を行っていくことが確認されたそうです。

政府と労働組合はそれぞれ立場・性格は異なるものの、国民生活の安定・安心のために連携して取り組むことが重要なんでしょうね。

くるか君、南九州の皆さんによろしくね!
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鹿児島くるか~ (【谷】)
2009-12-04 07:45:39
綾瀬くるか君、気をつけて、南九州めぐりをしてきてください。

(不況下の物価高ってのもありましたっけ?)
昨年のサブプラ問題を契機に米国不況、原油高等を背景に、日本でも不況下の物価高=スタグフレーションが懸念されましたね。ただ、最終的に白川日銀総裁は否定したように思います。

いずれにしても、生活者、働くものが報われるそうした経済対策を進める必要がありますね。
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