ZENZAIMU(全財務公式ブログ)

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一体どうなっているのやら・・・

2011-06-10 21:52:34 | 日記
報道によれば、6月6日(月)の記者会見で西岡参議院議長が「(国家公務員の給与削減に係る)法案が衆議院で可決されて参議院に送付されても、人事院の了解が得られない限り、議長として(委員会に)付託する考えはない」と発言されたようです。
全くもって想定外の発言です。一参議院議員の意見ならばともかく、議長の見解が持つ重みはかなりのものであることは想像に難くありません。しかしながら、いくら三権分立とはいえ、議員内閣制の下で、議長の判断により閣法を審議しないということがあり得るのでしょうか? 議院運営委員会で多数派の野党が委員会付託を承諾しないというのならば、ともかく・・・。
何がなんだか、分からなくなってきました。
与党の重鎮にハシゴを外されては、「あの交渉は一体何だったのか」ということになってしまいます。それは、総務省も同じ気持ちではないでしょうか。
もともと、厳然として人事院勧告制度というものが存在するなかでの給与削減が論理的矛盾をはらんでいたということなのでしょうが、それを百も承知で政権サイドは削減案を提案してきたはずではなかったのか?
立法府と行政府、各々、独立した関係にあるとはいえ、何とも釈然としない話です。

さて、今通常国会の会期末は6月22日。参議院で審議できるかどうかという問題もありますが、そもそも、法案の審議時間自体、十分には確保できていません。今常会については、総理の退陣時期との絡みもあり、一旦、閉会するのか、それとも会期を大幅に延長するのか、全く先が読めない状況です。しかし、残された時間には限りがありますから、来週には内閣において重大な決断がなされるのではないかと思います。その「決断」のなかで、給与削減特例法や改正国家公務員法等の取扱いについてどのような方針が示されるのか、注目したいと思います。
【ふく福】

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1 コメント

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不可思議な世界 (【谷】)
2011-06-11 04:43:54
ふく福氏の指摘されているとおり、国会は不可思議なところですね。内閣不信任案が可決されそうな気配であったものが、直前で否決の方向となり、そのあと首相退任時期を巡っての混乱・・・何よりも被災地復興が置き去りにされている感じがします。
また、とかく物議を醸しだしている参議院議長の発言は、三権分立とはいえ、影響の大きさを考える必要があったのではないかと思います。
今回の交渉は、政府側からの提案であり、今後私たちが民間春闘と同様に賃金労働条件を交渉で合意を目指すステージとは違う局面ではありましたが、労使合意が三権の長たる議長の判断で反故にされる懸念のある重大な問題をはらんでいます。
自律的労使関係が措置されたのち、例えば労使で賃上げ合意をしても、その法案が議長の一存で審議されない事態が許されるはずはありません。
だからこそ、私たちは労使合意を政府に最大限尊重させ、国会審議においても円滑に進むよう努力し、成立を図るシステムをしっかり構築するよう求めていかなければなりません。
その意味で今回の政府対応は不退転の決意でなされなければならないですし、労使合意の重みを十分認識した対応が政府には求められます。
そうでなければ、真の意味での自律的労使関係の構築、労働基本権の回復はあり得ない事態となります。
いじれにしても、政治は一寸先は闇と言われますが、22日の会期末に向け、紆余曲折が予想されますが、将来を展望して、自信と確信をもって、私たちの主張を展開していくことが必要だと思います。
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