ZENZAIMU(全財務公式ブログ)

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連合男女平等講座に参加しました

2011-06-28 21:45:41 | 日記

 昨日、連合主催の第6回男女平等講座に参加してきました。今回の講座のテーマが「男女平等参画時代の男性リーダーとは」ということもあり、参加者はすべて男性で年齢層も幅広く、我々公務部門よりも民間労組の方が多い講座でした。

 講座は、まず日本の少子化問題の原因について、フリージャーナリストの横田増生氏の講義から開始しました。日本と同じく1970年代から出生率が低下したフランスが、約15年をかけて徐々に出生率を回復軌道に乗せたことについて、日本との比較を交えての解説でした。日本は政策の効率性を求める面が官民を通じて強いため、短期的に政策効果が実証されないと直ぐに批判の対象となり、政策規模の縮小等に見舞われしまうのに対し、フランスでは、「男女同一賃金」、「育児休暇制度」といった政策の徹底に加え、男性優位、正規雇用者優位という価値観の面についても改革を徹底し、社会に「連帯」という新たな価値観を時間をかけて醸成した結果、出生率の回復を果たしたという話でしたが、少子化対策という面だけではなく、大震災に見舞われ、これから時間をかけて復興を進めて行かなければならない日本にとって、社会の「連帯」という価値観の醸成は非常に参考になる話でなはいかと感じました。

 続いてパネルディスカッションがありましたが、テーマは「これからの男性リーダー像」ということで、参加者のアンケートを元に、連合の女性中執がパネリストとして意見を交わしました。それぞれの組合歴も併せてリーダーについての意見を出し合いましたが、情熱はもちろんとして、多様な価値観に対し理解があり、親しみの湧く人柄を持つ人間がこれからのリーダーとしてふさわしいのではないかという点でパネリストの意見が一致しました。

 最後にワークライフバランスについて、NPO法人 Fathering Japan 安藤哲也代表理事の講義を受けました。女性がこれまで担ってきた家事育児に対し、これから男性がいかに向かい合うかについて、ご自身の経験、講演、イベントで出会った参加者の意見を踏まえての講義でした。震災前はリーマンショックからの不況により、震災後は震災による経済の低迷により、世間の男性の帰宅時間が早くなっているが、いわゆる「イクメン」を対象とした経済活動も本格化しており、今後は男性の家事育児参加がもっと当たり前の事になるので、個人、組織とも古い価値観を書き換える必要があるとのことでしたが、これからは育児に加え、介護の問題も非常に重要になってきます。制度の充実を求めることも当然進めて行きますが、管理職も一般組合員も意識の改革が大変重要となりますので、これからも全財務として力を入れて行くかなければならない分野だと感じました。 

 講義終了後、参加者全体での意見交換会がありましたが、周りはほとんど民間労組の方たちですが、そのうちの一部の方たちとは話が進むにつれ、これまでメディアで報道されている公務員の実態とは異なり、なかなか定時で退庁できず、残業手当も十分には支給されていない国家公務員の職場の実態も非常に関心を持って話を聞いていただきましたので、十分な(?)理解が得られてのではないかと思っています。

(東海の釣好き)


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