ZENZAIMU(全財務公式ブログ)

本ブログは全財務労働組合中央本部及び地区本部役員が持ち回りで掲載しています※PC版表示にすると背景がおしゃれになります

サイレント・マジョリティー

2018-11-29 21:03:35 | 主張
「もうお前、恥ずかしいから、みんなの前でああいうことするのはやめてくれよ」
つい最近、うちの長男が次男に言った言葉である。
なんでも全校集会の場で、校長先生が全校の児童に向けた質問に対して、次男が「はい!」と手を挙げて答えたとのこと。
親としては微笑ましい光景であるのだが、思春期に差し掛かっている長男からすると、この上なく恥ずかしいことであるらしい。
 
とかく日本人は人の目を気にする民族である。
あまり私は人の目を気にしない方ではあると思うが、やはり周りの空気を読んで行動していることは否定できない。
こんなことを言ったらバカにされるんじゃないかとか、間違ってたらどうしようとか、あれこれ考えてしまうものだ。
そういう意味では、次男がとった行動は勇気のあるものであり、尊敬に値する。まあ、恥ずかしいという感情を認識していないだけかもしれないが。
 
そんなことを考えているうちに、私はサイレント・マジョリティーという言葉を思い出した。
サイレント・マジョリティーとは、Wikipediaで調べると、「物言わぬ多数派」、積極的な発言行為をしないが大多数である勢力のこと、とある。
小学校でみんなが黙っているのは、単に恥ずかしいからであるが、大人の社会では発言をすることで自分に不利益が及ぶかもしれないというリスクを回避する意味がある。
例えば、職場環境に不満があったとしても、声高に発言することによってアイツは面倒くさい奴と思われたくないのだ。
 
物事の捉え方は個人差があるので、不満は当人の思い込みなのかもしれない。
では、大多数が不満を感じているにもかかわらず、誰も発言をしなかったらどうなるだろうか。
何も改善されないまま、みんなで我慢しましょうという目も当てられない状況となってしまう。
そういう意味では、サイレント・マジョリティーの存在は決して無視できるものではない。
今まさに秋闘の時期、大多数の声なき声に耳を傾け、みなさんのお役に少しでも立てればと思った次第である。
 
東海 KH

最新の画像もっと見る

コメントを投稿