ZENZAIMU(全財務公式ブログ)

本ブログは全財務労働組合中央本部及び地区本部役員が持ち回りで掲載しています※PC版表示にすると背景がおしゃれになります

5年連続の首相交代で危惧すること

2011-09-03 14:09:11 | 日記

 

また、内閣総理大臣が代わりました。わが国は、2007年の安倍晋三元総理の退陣以降、5年連続でトップ・リーダーが交代するという異常事態に陥っています。わが国周辺の米韓露中の各国のリーダーは4~5年間、政権を担っており、その違いが際立ってしまっています。

その要因は、御案内のとおり、国会の衆・参のねじれにあります。それを解消する方策は選挙しかないのですが、被災地の惨状に思いを致せば、とても選挙など行える状況でないことは自明の理です。したがって、与野党で協議を重ねて政策を決定していくほかはありません。国家公務員制度改革法案をはじめ、多数の法案が前通常国会で処理されずに継続審議となっており、次期臨時国会での迅速な処理が求められるところです。野田総理が提唱された“大連立”の実現は困難かと思われますが、新内閣の下でも、とにかく協議だけは続けていただかなければなりません。それにしても、2009マニフェストに固執されている方々には、今、この国に何が起きているのかが見えてはいないのでしょうか。

さて、政権の不安定につけこむかのように、周辺諸国は北方領土、竹島、尖閣諸島への実行支配の強化、あるいは強硬な領有権の主張を行ってきています。くしくも、昨日、9月2日は第二次世界大戦の終結の日でした。「大戦が終結したのは8月15日では?」と思われる方も多いかもしれませんが、8月15日は日本がポツダム宣言の受諾を表明した日であって、実際に降伏文書に調印した日は9月2日です。ロシアはその点を重視し、「1945年9月2日までに占領した領土は自国のものである」と主張しています(実際、千島列島(=クリル諸島)は8月15日以降に占拠しています。)。かの国が北方領土の返還に全く応じようとしない根拠も、この点にあります。まぁ、彼らにすれば「敗戦国の分際で、ガタガタぬかすな!」ということなのでしょう。外交においては、「血も涙もない」大国のエゴというものが、どうしても拭い切れませんから。

例え国土が焦土とはならなくとも、領土・領海を掠め取られ、内政の課題は何ら解決されず山積状態のまま、などという状況は、“敗戦”にも等しいものです。そのような事態になどには絶対になってほしくはありません。民主党代表選挙だけでなく、永田町全体で“ノー・サイド”としていただき、政争を繰り返すことなく、冷徹に現実を直視した“舵取り”を行っていただきたいものです。

【ふく福】


最新の画像もっと見る

コメントを投稿