ZENZAIMU(全財務公式ブログ)

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テレワークの産物

2021-11-28 19:01:38 | 主張

北海道地本のあさだです。

札幌では、先日、平年よりもやや遅い初雪を観測し、出勤時に最寄り駅まで自転車が使えなくなるなど、生活スタイルが徐々に冬モードに変わりつつあります。今後、冬が本格化すると、早朝の雪かきや猛吹雪の中での出勤など、天候によっては、かなり過酷な生活が待ち受けています。今冬も雪が少ないことを願ってやみません。

さて、コロナ禍により継続されてきた出勤回避の数値目標(3割出勤)が、12月から解除されることになりました。今後も、積極的なテレワークの活用や時差出勤の徹底などにより、充分な感染防止対策が求められることは当然ですが、組合員からは、出勤抑制により、職員同士の関係性が希薄になったなどといったネガティブな声も寄せられていたことから、これを契機に、また活気のある職場が復活することを期待しているところです。

他方で、個人的には、コロナ禍でテレワークが増えたことにより、趣味とまでは言えないまでも、少し興味が湧いてきたことがあります。それは、「コーヒー」です。コーヒーには酸味と苦味の味の違いがあり、焙煎度合いによって大きく影響する・・・などといった御託を、にわかファンの自分がここで並べるつもりは勿論ありません。ネスカフェ「違いが分かる男」の歴代メンバーでもありませんし。。

私がここで言いたいことは、「コーヒーの香りは何だかいいぞ!?」ということです。これは、コーヒーの味が苦手という方でも、一度は感じたことがあるのではないでしょうか。テレワークの日の少し時間的余裕のある朝にコーヒーを飲むと、素敵な香りと相まって本当に気持ちがリラックスできる感じがします。

休日にたまたま寄った近所のコーヒー店(その場で焙煎をしてくれるお店)の店長によれば、コーヒーの香りは豆を挽いた直後、味は焙煎後3日以内がサイコー!らしい。そして、豆を挽いたら、粉に空気中の湿気を吸収させないよう間髪入れずにお湯を注ぐことがポイントだそうです。

にわかな自分は、その言葉を真っすぐに信じ、その場で200gのコーヒー豆を購入し、帰宅後すぐに、20年前に購入して埃が被っていた手挽きコーヒーミルとドリッパー、コーヒーポットを引っ張り出してきて、興奮冷めやらぬ状態で、豆をゴリゴリ挽き始めたところ、何とも心地よい香りが立ち込めてきて、まるで自宅が喫茶店に様変わりしたかのような錯覚に陥りました。たしか、コーヒーの香りには、脳からα波をたくさん出させる効能があり、リラックス効果が絶大だと聞いたことがあったが、実際に香りを嗅いでみると頷ける。目の前にある挽きたての粉にお湯を注いだら、今度は一体どんな素敵な香りに変化してくれるのだろうか。期待感がピークに達したとき、ある致命的なミスを犯していることに気付いた。なんと、コーヒーフィルターを購入していなかった・・。

「粉にしたら間髪入れずにお湯を注げ!」、「でも、粉を入れる紙がない!」、「あー、せっかくの香りが失われていく・・!」、「あー、準備したお湯の温度も下がっていく・・!」、「まずは落ち着け、リラックス!」、「そうだ、コーヒーの香りを嗅ごう!」α波、α波・・・

こうして、コーヒー本来の味をすぐに堪能することはできませんでしたが、図らずもコーヒーの効能を体感することはできました。

現在、コロナ禍による未曽有の事態や先行き不透明な経済情勢、我々組合員としては、人員不足による業務負担の重圧や見通しの立てづらい将来設計など、かなりストレスフルな世の中になってきています。

コーヒー一杯で解決できるような問題ではありませんが、こんな時代だからこそ、個人個人が小さな幸せや安らぎを見つけて、それらを積み重ねていくことで、心の安定を盤石なものにしていくための努力が必要なのかなと、コーヒーフィルターを買った帰り道でふと思ったところです。