ZENZAIMU(全財務公式ブログ)

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美味しいと勧められたラーメン屋あるある

2019-07-12 21:30:08 | 主張
過日、教宣紙「全財務」の編集後記に目を通していたところ、作家「伊坂幸太郎」の名前に目がとまった。
実は私もファンの一人である。

私が伊坂幸太郎を知ったのは今からちょうど10年前の平成21年。原作者が誰だか知らずに、気になる俳優が
出演していたことから「ゴールデンスランバー」という映画を観に行った。

内容は、大きな謀略により無理やり犯人に仕立てられた主人公がひたすら警察から逃亡するという、どこかで
聞いたことのあるあらすじではあったが、その舞台がなぜか宮城県の仙台市内という限られたエリアであった
ことを、不思議に思ったことを覚えている

職場でそのこと話題にしたところ、部下からその映画の元になった小説が「伊坂幸太郎」という作家であること
仙台市が舞台なのは、伊坂幸太郎が東北大学出身であるためということも知った。
ついでに部下も同じ大学出身で、ファンであることも。

部下から熱心に勧められ2冊の小説(「オーデュポンの祈り」と「ラッシュライフ」)を借りて読んでみた。
小説の構成が、よくある最初から最後まで一人の主人公の視点でストーリーが進むのではなく、同じ物語の中で
場面ごとに登場人物それぞれの視点に変わっていき、最後に主人公の視点に戻り、ミステリーの核心に迫っていく
といった構成であった。

常に誰の視点なのか確認しつつ、その視点ごとの物語内に巧妙な伏線が各所にはられ、一見全く関係ない話と思える
それぞれの物語の細い糸が巧みに絡まり、ラストに向けて一本の太い糸に紡ぎだされていく感じに驚き、はまってしまい
それからすっかりファンになってしまい現在に至る。

私の拙い説明ではこの小説家の良さが恐らく半分も伝わらないと思うので、ぜひご一読いただけると嬉しい。
ただ、他人から美味しいと勧められたラーメン屋においしいと感じる店がないという「あるある」の結果になるかも
しれないがその点はご容赦願いたい。

MIKU@♂