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知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

学級崩壊にどう対処すればよいかを考えてみる。

2010年04月10日 | 自分の未来を組み立てる。
問題解決能力(思考)のトレーニング。

学級崩壊にどう対処すればよいか。

ノイローゼやうつ病になってしまう先生が増えているそうです。
教えるスキルがないといって、研修を強制させられる先生なども。

子供とうまくやっていくというスキルは、
 学科試験では身に付かないので、
 先生として、経験を積んで、知的に成長する必要があります。

ただ、その過程で、
 ベテラン先生でも厄介な子供に運悪く当たってしまったら・・・

実は、学級崩壊を一人の先生で対応することは、困難だと思います。
学校ぐるみ、社会、国家ぐるみで対応せざるを得ない。

一人でなんとかさせようとするから、うつ病になるわけです。


学力不足が原因で、学級崩壊を引き起こす子は、授業は苦痛でしかありません。
 そうか、そういうことか。という喜びを味わえない
からです。
そのため、授業を妨害したくなるわけです。

先生は、
 だったら、寝ててくれればいいのに・・
と思うでしょうが、
 分からないことがストレスになり、怒りへとつながる
わけです。

こういう場合は、
 問題児として排除するのではなく、
 勉学の意義と喜びを教えることによって、問題を解決する。

そういう戦略が有効だと思います。
時間もかかって面倒ですが、
 将来の目標を設定させ、そのために今できることをやっておいた方が得だと考えさせ、
 今できることは、基本的な学力を身につけることだ。
 何をやるにも、読み書きは必要だから、将来の目標のためにやるんだと自覚させる。


これは、刑事政策を応用して、考えることができます。

日本は、犯罪者に対しては、
 自由の拘束という苦痛と社会からの隔離という排除を目的
として、刑罰が与えられる傾向が強い。

これでは、更生は困難です。

そのため、再犯率が高い。

更生のためには、本人の自覚と、更生の環境が必要です。

 すべての人の目的は、幸せに生きるということである。
という前提に立って考えると(ここがずれると、論が進まないので前提として固定)、
 みんな幸せに生きたいと願っている
との考えを導ける。

そうであれば、
 通常の人は(精神異常者は刑法の対象外なので排除)、
 犯罪行為を積極的に行いたいとは思っていない。

そうであれば、
 犯罪行為を喜んでやっているのではなく、何らかの原因によって行ってしまった
と考えることができる。

そうであれば、
 その原因の除去こそが犯罪の抑止につながる。

原因は、人それぞれである。

そうであれば、結果に対して苦痛を与えても、
 原因の除去ができない限り、再度犯罪を行う
ことになる。

苦痛は、再犯の抑止にとって、効果的とはいえない。(帰結)


(社会からの隔離と死刑のような永久排除は、
 再犯防止という面とは、別のもの。
刑務所に入っている間は、他の人が安心という程度。)


再犯防止のために行うべきことは、
 原因の特定
と、
 改善。

性犯罪の場合には、性衝動の抑止ができないというもの。
カウンセリングと、GPSによる行動把握が有効。
(GPSについては、人権侵害という批判もあるが、刑務所にいるのと、自由な社会でGPSで行動を把握されるのとどちらがよいか本人に選ばせることは可能。同意の上の人権制約。)

財産犯の場合には、経済的自立が必要。
経済的サポートを充実させる。
職業訓練と生活保護。
コミュニケーション能力の育成。

薬物事犯の場合には、入院治療。
定期的な薬物検査の義務付け。

粗暴犯の場合には、感情コントロールの方法を習得させることが必要。
愛情が得られない家庭に育ったことに起因する場合には、
ボランティア団体、NPO団体や地域社会などへの帰属と
相互理解によるコミュニケーション能力を育てることが大切。
非行少年の多くは、よき理解者によって立ち直るケースが多い。

このように、
 原因によって、更生のための手段が異なる。

今は、原因を考慮することなく、
 懲役何年で刑務所に入っていなさい。
 刑務所では、みんな同じ労務作業をさせます。
 つらいでしょ。もうするなよ。
こんな感じです。

薬物事犯などは、前科5犯などざらのようです。
そして、そんな場合に検察官は、
 常習性は顕著。さらに厳罰(長く刑務所に入っていなさいということ)に処す必要がある。
と、主張する。

長く刑務所に入っていても、常習性が希薄化するわけがない。
必要なのは、治療と、戦略的な予防。


この刑事政策的視点を
 学級崩壊に対する解決
に応用する。

学級崩壊を生み出す児童の特定。
原因の把握。
原因の改善と今後の予防。

原因はいろいろあるため、対応策が異なるはずです。

学力不足に原因がある場合は、
 個別指導や特別クラスの設置
が必要。
(学校には来るという子は、どこかで友達と勉強したいという意思があると考えられる。)

家庭環境に問題がある場合には、
 ケースワーカーとの連携
が必要。

しつけができていない家庭で甘やかされて育ったのであれば、
 親代わりのしつけ(コミュニケーションを教える)と、親の教育。
 (親もコミュニケーション能力が乏しいケースが多い。こういう親のもとで育った子は悲惨。残念ながら、どれを親にするかは、コントロールできない事柄なので、受け入れざるを得ない。そういう親で育った人は、よき先生や良き本によって人生を修正する必要がある。)


最期に、海外で再犯率が少ない刑務所の話。
粗暴犯が、優しい人になって、犯罪を行わなくなる。
その方法は、
 外科手術により、脳の感情をつかさどる回路をいじり・・



などはしません。
 合法的に感情をつかさどる回路をいじる。

どういう方法かというと、
 ドックトレーナーのように犬と生活する
という方法です。

これにより、服役囚が、
 犬から愛情を得て、人が変わっていく
そうです。

愛情を与えられなかったことが原因で犯罪を行ったような人は、
 愛情を受けることにより劇的に変わる
ことが実証されているわけです。

塀の中に閉じ込めても、変わらなかった人が、
犬と過ごすことによって変わる。

塀に入れておくよりも、知的な戦略です。



今、日本の刑務所はパンク寸前です。
予算もかなりの額を支出しています。

犯罪の少ない国になることが、
 実は財政破綻を救う
ことにつながります。

刑事裁判官や検察官の仕事が減り、
人員を削減することになれば、高給取りの数を減らせるので
(国家公務員の中で最高級のランキング)、
大幅な経費の節約になります。
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