知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

ニュースのコメンテーターはいらない。

2010年03月24日 | 自分の未来を組み立てる。
素人のコメンテーターはいらない。

ニュースもネットがあれば、TVも新聞もあまり必要がない。

そんな時代になりつつあります。

報道番組や新聞には、NGがあるため、バイアスがかかりやすい。
例えば、トヨタ問題の取り上げ方。
海外メディアと比べ、日本のメディアは、
 お客さんを失わないように細心の注意
を払っていた。
ワイドショーなども、力をもっている芸能プロダクションには
 気を使っている。

情報は、着色されない、生の事実の方が価値がある。
しかも、知的レベルの低いコメンテーターが着色すると、
 まちがった印象
を与えてしまう。

政治のワイドショー化がよい例。

解説をする人は、専門家であってほしい。
また、専門家の見解も
 通常、通説、有力説など説が割れる
ので、いろいろな見方を紹介すべきです。

専門家の意見として、極端な人を選んできて、
 あたかも、そうなんだ
という印象を植え付ける手法が今までよく行われていました。

官僚がよく使う手でもあります。
専門家チームによる調査報告書などとして、
 その諮問機関には、自分たちの意見を代弁する人たちのみを選ぶ
わけです。

そういったデータが信用性のないものであったことは、
 ダム建設などの事例を探せばいっぱい見つかる
と思います。

国民は、
 いろいろな見解があること
を理解し、
 見えないものを見る
ようにした方がよいと思います。


 今後は、投資の時代だ。投資スキルを身につけるべきだ。
という大号令のもと、
 投資信託が買われ、株が買われ、
そして、リーマンショックが襲った。

 あれは、何だったんだ。
というくらい、多くのサラリーマンが、ネット証券に口座を開設した。

そのときに、大幅な上昇を予測していたコメンテーターは、
 そんなことをいったっけ?
ととぼけるか、
 100年に一度のことなんで、予測なんてできないですよね
と開き直るかの選択を行う。

国民の資産が失われ、
 大学の資金が消え去った。

大学も財政的に危なくなっているところが増えてきています。
それに加えて、リーマンショック。

騙されないように注意し、
それでも、騙されながら、学ぶ。

騙されちゃったものは仕方がない。
次から気をつければよいわけです。

過去は、コントロールできません。
未来は、コントロールできます。

コントロールできないものはそのまま受け入れ、
コントロールできるものに集中する。

この原則は、こんなところにも利用できます。

過ぎた日に、心を痛めて過ごしても、楽しくありません。
これから起こる未来の良いことに胸をときめかせた方が、人生楽しめます。

どうせ、生きていくなら、楽しく過ごす時間を増やした方がお得です。
未来が明るいと信じる。そう信じられるように努力をする。
 そう信じて努力している時間は、きっと、楽しいはず。

仮に、夢がかなわなくても、夢を信じて努力した時間は、
 有意義で楽しいもの
であるわけです。

大会で勝つぞと、部活動を頑張っていた人なら分かるはず。
社会人になると、大会を自分で設定しなければならなくなるので、見失ってしまうだけです。

痛い過去   過去の出来事にとらわれて、
つらい現在  誰かのせいにして日々を恨んで、
暗い未来   不確実な未来を憂いて過ごす。

過去の思い出 つらい過去は忘れる。今後に生かせば十分。楽しい思い出のみ脳は記憶する。
やりがいのある現在 誰かのせいにしない。自分でできることに集中する。
明るい未来     未来は明るいと信じる。信じられないなら信じられるような努力をする。

どちらが楽しいかは明らか。
では、どちらを選ぶのか。選択権は自分にあります。
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「炭素税」断念からみる国民心理。

2010年03月24日 | 国家論
フランスが炭素税導入を断念することになりました。
地方選の与党の惨敗を受けてのことです。

ここから学べることは、
 深い。

これも、
 既得権益への抵抗
という視点から見ることができます。

今まで、負担をしていなかったものについて、
 新たな負担を強いられる。

それが、長期的な地球の環境保護に資するとしても
 今の自分の生活の方が大切
であるため、
 新たな負担は受け入れられない。

もらっていたものがもらえなくなるというのと同様に、
 払わなくてよかったものを払わなくてはならなくなる
という場合も、既得権益が失われることと同じです。

払わなくてよいという恩恵(権限)を失うということだからです。


つまり、選挙で勝つためには、
 大衆受けする政策
を練らざるを得ないという現状が、
 環境保護に熱い欧州
でも起こっているということです。

それだけ、国民に余裕がなくなってきているということでもあります。
人は、懐に余裕があれば、寛大になれます。
懐に余裕がなくなれば、危機感から、自分を守ろうとします。
これは、本能であって、当然のことです。


実は、こうした動きは、今アメリカでも起きています。
医療保険の改革です。
ついに、オバマ大統領が署名し、民主党の念願が達成しました。
これは、すごいことです。

ただ、このことが、
 中間選挙
にどう影響するか、
 中間選挙で民主党が破れた時に、
 フランスのように路線の変更を余儀なくされるか
これは、見ものです。

最近の日本のくだらないドラマよりも
 ドラマチックなストーリーをリアルタイムで見る
ことができます。

(「オバマの自省録」は、必ず本になります(大統領になるまではすでに書籍化)。
そして、ドラマ化、映画化される可能性もあります。
そういったコンテンツをリアルタイムで体験できるわけです。
かなり、わくわくします。)


実は、日本でもこうした現象が起きています。
それが、竹中改革です。
竹中改革は、国家破たんを防ぐ一つの戦略でした。
おそらく、あのまま小泉さんが後継者をきちんと育てて
バトンタッチできていれば、
 小さな政府型の社会
になっていたと思います。

それが、ふりこの原則で、また戻ってしまった。
だから、一向に進まないわけです。
民主党政権もふりこの原則でいう
 大きな政府
を継承している。
(ただ、膿を出すという意味で交代は、必要だった。外交機密文書の問題、仕分け作業による公益法人改革を一生懸命やってくれれば、それだけでも国益にかなうと思います。子供手当は、以前にも書いたことがありますが愚策だと思います。21.9.4)

だれも
 痛み
は負いたくない。
だから、ふりこの原則で、
 痛みを感じた時に、もう限界と戻ってしまう
わけです。

それを乗り越えれば、
 ぽん
と次のステップに行けたかもしれないのに。

これは、個人でも同じです。
資格試験。
 1回目 不合格
 2回目 不合格
もう限界、別の道を探そう。
振り子の原則で戻ってしまう。
 もう一回やっていれば、合格できたかもしれないのに。



竹中改革については、いろいろな意見がありますが、
 政権の戦略に絶対的に正しい
というものはありません。

スタイルが異なるだけです。
「正しい」というのは、見る人によって相対的に異なります。
例えば、竹中改革は、
 既得権益を受けている人
からすると、自分の権益を害するので、
 幸せにしない
戦略です。
そのため、正しくない。
しかし、20歳の青年からすると、
 国家破たんのリスクを食い止め
 将来の生活の安定につながる可能性が高まる
ので、
 幸せにする可能性のある
戦略です。
そのため、正しい。

そのどちらを選択するかにすぎません。

それを決断するのは、国民であり、
 その結果を受け入れるのも国民です。


今の状況を作り出しているのも、国民です。
高齢者に甘く、青年に厳しい。
高齢者は年金がたくさんもらえ、青年は日雇いで生活保護もなかなか受けられない(あなた働けるでしょ、ハローワーク言ってください。と申請要請を受け取れないことが多い。むしろ、生活が安定するまで受給させ、仕事を確保させ、もう大丈夫ですねと打ち切る戦略的プランを提供したほうが効果的)。

なぜか。

一つの原因が、
 若者が選挙に行かない
からです。

 選挙に行くか行かないか
によって、
 国政に対する発言力
に差が出ます。

若者を優遇する政策を打ち出しても、票にはつながらない。
高齢者を優遇する政策を打ち出せば、票につながる。

あなたが、幹事長で選挙を取り仕切っていたら
 どちらの政策を打ち出しますか。

政治家もビジネスです。落ちたら、失業者。
生活できません。
生活するためには、票を獲得しなければならない。
そのために、どういう行動をするのかは、予測可能です。


そして、
 若者だったものも、40年たてば高齢者。
 高齢者になると、時間ができるので選挙に行くようになる。

こうした連鎖が続き、
 国家が形成されてきた
わけです。

当然、国家体制も長老や役職が上の人たちが権限をもっているので、
 若い世代が時代にあったすごい戦略を立てても
 実行することがむずかしい
わけです。

 党には世代交代が必要だ
と訴えていますが、できるわけがない。
仮にトップや執行部が若返っても、
 おそらく選挙向けのパフォーマンスにすぎず
 裏で糸を引いているのは派閥の重鎮
と呼ばれる人たちです。
それが、組織というものです。

それをやめさせるには、
 企業がよく行うように、すべて解任し会社から追い出す
必要があるわけです。

長老や重鎮幹部はこういうわけです。
 そんなやり方は今までやっていない。
 慣例がない。

そうしていくうちに、時代にあわなくなり、競争力を失う。


では、劇的に変革するには、どうしたらよいか。
若い世代が合法的に世の中を変えるにはどうしたらよいか。

こういった問題を自分で設定して、考えると、
問題解決能力を育てることができると思います。


一つのアイデアとしては、電子投票です。
電子投票を導入すれば、
 自宅でも行えるので、若者世代の投票率が劇的に上がる
と思います。

若者だけで一定の票が確保できれば、
 若者の意見を代弁する政党
が必ずできてきます。
理由は、票がもらえ、失業者にならずに済むから。
根底の原則は同じです(原則は変わらないので、自分の有利になるように利用すればよい)。


よく不正選挙のおそれを指摘して反対する人がいますが、
 本人確認の認証システム
をキチン度導入すれば、問題はないはずです。

住基ネットとの融合など電子政府を掲げる国家としては、検討の余地はあるはずです。

税金の申告やクレジット決済がインターネットでできて、
 投票ができない
というのは、あまり説得力がない。

一番の反対の理由は、
 そんなことをしたら、投票率が上がってしまって
 おれたちが当選しなくなるだろ
ということだと思います。

これも、既得権益。

こういった空想をしてみるのも、頭を柔らかくできるので楽しいと思います。


ただ、既得権益の崩壊につながるので、
 電子投票はよほどの変革がない限り、無理だと思います。

そのため、
コントロールできないことは受け入れて、
 どんな社会になっても、自分は幸せになれるように努力すればよい
と思います。

理想を熱く語り、現実をうまく渡っていく。
 幸せに生きる
ためのテーマです。
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