知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

税金について考える。

2010年03月07日 | 国家論
税金は、国家の運営費です。

税金のおかげで、人にいきなり襲われてお金を奪われることはない。
警察が働いてくれるからです。
裁判所が働いてくれるからです。
刑務官が働いてくれるからです。
そのために、税金が必要です。

なるほど。
そして、これにとどめるべきだというのが、夜警国家(消極国家)の発想。
国家は国民の安全など、最小限度のことをすればよいという発想です。

税金は、安くて済みます。


ただ、暮らしていけない人が出てきます。
町のいたるところで、浮浪者がたむろし、餓死者があたりまえのようにいます。

人間らしい最小限度の生活は、だれでもできないといけないだろう。

そこで、税金をもっと多くもらいます。
そのお金でそういう人たちを救います。

このようにして、福祉主義が芽生えてくる。

そのほかにも、
国民の安全のため、農薬成分を検証しましょう。
男女参画のための活動をしましょう。
本を読んで文化の向上に努めましょう。
中小企業の育成に努めましょう。
障害者団体の雇用促進のために努めましょう。
農家の経営を高めるために努めましょう。
林業の育成、道路完備、上下水道の・・・
科学技術の、教育の、・・・

だから、税金をもっとたくさんちょうだい。

これが、積極国家。福祉国家の発想。

ここで、
 いや、俺はそんなサービスいらないから、お金出さないよ。
とは、いえない。

なぜなら、決めるのは国会議員だからです。
そして、官僚だから。

しかも、どこにいくら使われており、どんな効果があるのか
だれもきちんと把握していない。

会計検査院の報告は、参考資料程度で、責任追及に発展することはない。
厳密にいえば、背任、横領に該当するものがあっても、
 なんとなく次回からは気をつけましょう
で終わってしまっている。


ここで、国民はどんな国家を選ぶかを本気で考える必要が出てくるわけです。

貧しい人は、積極国家。
お金を稼いでいる人は、消極国家。

貧しい人は、生活保護、子供手当の充実はうれしい。
お金を稼いでいる人は、取られるばかりで、恩恵は少ない。

日本は、いろいろな名目で税金を課しているので、世界の水準からみても、
税金は決して安くない。

また、まだまだ物価が高い分、生活水準も低い。

普通に考えて、GDP世界2位の国家であれば、
 多くの人が庭付き一戸建てに住んで、
 それなりの車に乗って、
 子供は塾に通えて、
 日曜にはレジャーを楽しめてもおかしくない。

しかし、現実は、古くて狭い家、住民税の支払いに苦しむ家、食費を削る家が圧倒的に多い。

理由は、日本が積極国家の税金を取りつつ、消極国家のサービスしかしていないからです。

1万円の税金をとって、4000円のサービスをしている。

その差額の6000円を財団法人や公益法人、独立行政法人、官僚、既得権益をもらっているファミリー企業に流れているわけです。

れんほう議員に追及されていた女性のための施設をどれくらいの人が利用しているか。
利用者は格安で最高の施設を使える。
運営者は、高い報酬、給料をもらえる。

その負担をしているのは、死ぬまで利用することのない全国民。

だから、税金の恩恵を受けている気がしないわけです。

このように、自分に返ってこないところに、税金が流れていることが
 制度上の問題
です。



では、どうすればよいか。

一つが、兵糧攻め。←仕分け作業の徹底。
 いらないサービスに補助金を出さない。
 それによって、自分で経営できない財団法人や公益法人は解体される。

普通に考えて、財団法人や公益法人は、
 自己資金で賄えることが前提である
はずです。
税金を入れないと経営が成り立たないような団体は、
 独立行政法人など、公的団体にして徹底した管理をしないとおかしい。

税金がないと存立できない団体は、民間組織とは、もはや呼べない。


あと、つながってきますが、地方分権。
これによって、お金の流れが見やすくなる。
 使途が明確になれば、国民や県民の目が厳しくなる。

 おれは、そんな施設利用しないから、補助金を出すな。
という人が増えてくる。
そうすると、族議員の力では何ともできない。

大事なことは、
 税金の使われ方を国民がチェックしクレームを言い、
 納得いかない施設に使われている場合には、抗議する
ということです。

科学技術が1番でなければならないなら、
 国民が納得する理由を提示しなければならない。

 別に2番でも、他の分野で食べていけるならいいのでは
という人がいてもおかしくない。
 むきになって、一番でないと国益が・・・
などと言っている人に言いたいことは、
 そのお金でどれくらいの研究開発が進んでいて、
 今後何年、いくらくらい使えば、
 いくらくらいのお金を稼ぎだす見通しが立っているのか。
 世界で一番になれる確率はどれくらいか。
 世界で一番になると、どれくらいのお金を回収できるのか。
の検討はできていますか
ということです。

 日本で一番になるから、予備校の費用を300万円と下宿代300万円だして
といってきた息子に対し、
お金を出す親は、何というか。
それと同じです。
 日本で一番になれる確率は?
 日本で一番になったら、大学には受かるの?
 大学に受かれば、どれくらいの期間で、600万円が回収できるの?
回収できないんだったら、うちにはそんな余裕はないから、
 日本で一番でなくていいよ。
 現役で行けるところにしておくれ。

これと同じ。
自分で金を出さずに、研究だけ没頭する人だからこそ、
 世界で一番でないといけないと言える。

そこまでの意欲があるのであれば、
 あなたは、報酬がわずかでも研究してくれますよね
といっても、自分の身を削ることはしない人が多いはずです。 



宇宙よりも、自然環境を重視したほうが、
 投資効果が高い
というのであれば、宇宙開発費よりも太陽光発電研究費を重視すべきということになる。



今まで、なぜ、こういう議論になっていないかというと、
 国民の能力が低いから、そんな意見を聴く必要はない
というスタンスだったからだと思います。

 研究者にも、仕分け人に対し、素人のお前らに何が分かる
という雰囲気はありありと伝わってきました。

これは、おごりというもので、
 金を出させる以上、口も出させなければならない
というのが、常識です。

原則として、株主に、議決権があるのと同じ。
社債のように、税金を利子をつけて、全部返してくれるなら別ですが、
団体にはそんな資力はない。

そして、国民も、
 難しいことはよく分からないから、勝手にやっておいてというスタンス
で、予算決めをする国会議員の選挙にもいかない。

その結果が、財政破綻の危機です。


例えば、あなたが社長で、財布を従業員の会計責任者にすべて委ねて、チェックもしていなかったら、
 使途不明金がたくさん出てきたり、
 経費で買った車を従業員が乗っていたり、
 従業員の給与が知らないうちに数倍になっていたり
しても文句は言えません。
すべてを委ねてしまった以上、仕方がありません。


積極国家の前提として、
 国民が国家を信頼する
必要があります。
北欧各国は、国民が国家を信頼しています。
この信頼は驚くほどです。

これに対し、日本の場合、
政治家の質、官僚の行動、よく分からない財団法人、独立行政法人、公益法人、ファミリー企業などの存在からすると、
 とても信頼に値する対象
とはいえません。

そうすると、消極国家で、国家の権限を最小限にとどめる必要があります。

そして、必要な福祉については、
 地方自治体の責任で行う
ようにし、
 住民レベルでチェックしていく
ということが最も現実的な解決方法だと思います。

国家も市町村も同じでは?
という疑問があるかもしれませんが、
規模の観点からすると全く異なります。

1兆円のお金の費用対効果を算定するのと、
1億円のお金の費用対効果を算定するのでは、
 労力がまったく異なる
わけです。

そして、最終的には、県や各市町村に
 弁護士や公認会計士を中心とした市民オンブズマン
を設置し、税金の使途を厳格に調査する。

随意契約を原則禁止する。

その結果、不当と認められる支出があった場合には、
 各団体に返還請求
を行うとともに、
 使途を決定した決裁者を懲戒処分にできる
ような責任追及体制を確立する。

取り立てるのが、マルサですが、
使い方のチェックにも、マルサが必要だということです。
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リストの利用。「友達をやめたい」と思う友達の特徴ランキング - gooランキング

2010年03月07日 | 自分の未来を組み立てる。
「友達をやめたい」と思う友達の特徴ランキング - gooランキング


チェックリストの作成。

例えば、
自分から友達が去っていく。
友達がいない。
友達がいても、仲良くはなれない。

という場合、
 原因と結果の法則
からすると、
 何らかの原因がある
ということになります。


そういうときに、インターネットはとても役立ちます。
原因を探る際に、
 自分の目からは分からない
けど、
 人から言われると傷つく
ということがあります。

そういうときに、こういったデータを利用して、
 自分に当てはまる項目がないかどうか
をチェックするわけです。

これも、知的成長戦略です。

ときどき、こういう人は避けたほうがよいな
と感じる人がいます。
そういう直感が働くと、
 徹底的にかかわらないように注意
します。

これは、リスクマネジメントの基本です。
あとから、いろいろ話を聞くとやっぱりということが結構あります。
利益がありそうでも、あとで後悔するような人とは、
付き合ったり、取り引きしたりしないほうがよいということです。

ただ、自分がそういう人であると思われていたら、
 非常に損をすることになる
はずです。

 取引が多いほど、チャンスが巡ってくる
からです。

そうすると、損な性格であれば直した方が、人生を楽しめるはずです。


自分は、生まれつきこの性格だから。
暗いのは変えようがないよ。

繰り返しますが、こういったことはすべて思い込みです。
頭が悪いと思い込んでいる人と同じ。
訓練をしていないだけです。

性格も、訓練によってコントロールできます。
タレントで、好感度が高い人は、
 作られたタレントイメージにふさわしい行動をとっている
はずです。

面白い芸人さんが、日常では無口であっても、
 テレビカメラが回れば、話しまくるのと同じ。

つまり、仕事であるから、ふさわしい行動をとるように努力しているわけです。


このことは、タレントでなくとも同じです。

自分が求める幸せの概念を達成するために、
 ふさわしい行動をとるように努力する
ということです。

金持ちになることが自分の幸せであると考えるのであれば、
 金持ちの思考と行動を身につける。

友達が多いことが自分の幸せであると考えるのであれば、
 友達が多い人の思考と行動を身につける。

思考と行動が、本心からでなくとも、
続けているうちに、本心に取って替わることになるはずです。

そのためのデータ収集をこういったところから始める。
これも、立派な戦略です。
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