YS Journal アメリカからの雑感

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Meijer

2010-05-12 18:52:29 | ミシガン関連
Meijerは、創業の地であるミシガン州を中心に約200店舗を持つ、ハイパーマーケットチェーンである。(発音はマイヤー、創業者がオランダ系なのでオランダ読み?)

規模は、大型小売り店として全米で25番目、スパーマーケットとしてショッピングカートによるセルフサービスを提供したとされている。1960年代には、食料品だけでなく電化製品、衣類などを大型の「1つ屋根」のしたで売るコンセプト、ハイパーマーケットの店を作り、現在に至っている。K-mart や食料品を売る Wal-Mart のオリジナルモデルである。

アメリカに来た当時の20年前は、この様なコンセプトの店が珍しくて、独り者のちょっとした買い物するだけなのにウロウロするから時間が掛かって仕方なかった。今では、家族で行くの、違った意味で時間が掛かって仕方がない。近所の Meijer は、美容院、メガネ屋なども入っており、便利である。

さて、アメリカでは、病院では薬の販売をしておらず、処方箋を薬局に提出して買う仕組みになっている。(日本がどうなっているのか、もうさっぱりわからないのであるが) Meijer にも、当然様に薬局があるわけだが、2006年から、処方箋での抗生物質と妊婦用(と妊娠活動中?)のビタミン剤のジェネリックについては、無料提供をしている。特に宣伝をしている訳ではないが、開始以来、$100M(約90億円)以上の抗生物質とビタミン剤を無料提供している。

元々、ミシガン地元のチェーンなので、イベントなどで協賛していたり、寄付やボランティアでの活動を幅広く行っていたが、本業を活かした社会活動としては抜群のアイデアであろう。一種の "Free" コンセプトと考えられなくもないのであるが、客寄せを超えた企業としての純粋な奉仕精神が出ていると思う。非上場で、現在も創業者の孫が経営を行っている事も関係していると思う。

数日前に偶然ラジオで聞くまでは、何年もやっているこの無料提供の事さえ知らなかったのだが、以来、Meijer で買い物をする事が誇らしい様な気分になる。でも、薬は、Walgreen や CVS といった薬局チェーンで購入しているし、今後も購入し続けると思う。(医療保険のカバーなどの情報が既に入っているので、新たな手続きなどがいらないので便利)