YS Journal アメリカからの雑感

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メキシコ大統領の合同議会演説

2010-05-21 11:01:34 | アメリカ政治
アリゾナ州の移民法成立については、先月お伝えしているが、もう一ヶ月近くになるのに、オバマ大統領以下、司法長官、国土安全保障長官も未だに法律を読んでいないらしい。(興味の有る人は、こちらをどうぞ)

今週、メキシコ大統領がアメリカを訪問しており、ホワイトハウスでの合同声明、合同議会での演説で、この移民法の事を名指しで批判している。それよりも驚いたのは、オバマが同調した事である。一部では、ホワイトハウスが言う様に仕向けたという噂もあるが、当たっているかもしれない。外国首脳が、ホワイトハウスや議会で、アメリカ法律を批判するなんて、前代未聞ではないだろうか?

オバマのやるトンでもない事には段々慣っこになってきていたが、今回ばかりは、運転中、思わずラジオに向かって罵倒してしまった。連邦移民法を州レベルで実施強化する事に疑問を投げかけれる大統領がどこの世界にいるだろうか、それもメキシコ大統領の尻馬にのって。(そんなバカ大統領が、アメリカにいるのだなー、これが)

健康保険、財政赤字、アフガン戦争よりメキシコとの国境を巡る安全保障問題で、オバマは転びそうだ。

オバマの戦略的には、逆に重要問題が多い事を逆手に取り、次から次へと乗り換える事で、目くらましを考えている様だ。

今回のアリゾナ州移民法を巡ってハッキリしたのは、オバマ大統領の批判を真に受けて報道したり、サポートした人々は、絶対に信用出来ないという事である。たった16ページの法案も読まずに政治にもの言う人は、相手にしない方が良い。時間の無駄か、バカがうつる事になる。

まあ、アメリカが麻薬を買うからメキシコの犯罪が増えるとの発言に、スタンディングオベーションをする民主党議員たちもどうかしている。メキシコ大統領に人権問題で説教を受けてありがたがるのなら、民主党議員はみなさんメキシコへ移民すれば良い。

但し、メキシコの移民法は、アメリカより格段に厳しいので、常に合法滞在を証明する書類を所持する必要がある。

アメリカでも日本でも、リベラルや社会主義者は、自国の自由を楽しみながら自虐的な活動を行い、ユートピア幻想で人々を煽るのが得意である。アメリカの人々は、オバマを代表とする詐欺師たちの横暴に、遅まきながら気がつきつつある。

メキシコ大統領を使って、オバマ政権は無策と無能振りをカモフラージュしようとしたようだが、今回は策士、策に溺れたかたちだ。