行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ツリバナの赤い実

2022-10-15 20:00:36 | 花,植物
8月下旬の散歩道に
赤くなったツリバナの果実、咲き始めのノハラアザミを写しました。


ニシキギ科ツリバナ(吊花)。
春に吊り下がり咲いていた小さな白い花が赤い果実となり、
花と同じように吊り下がっていました。


丘陵地~山地の林内に生える落葉小高木、
花や実がつり下がってつくことからこの名があります。
一般には9月の終わり頃、実が赤く熟します。
果実の大きさは1cmほど。


濃紅色に完熟すると、5裂開して、
朱色で光沢のある仮種皮に包まれた2〜5個の楕円形の種子がぶら下がります。
秋のはじめ、真っ赤な実が長い花(果)柄にぶら下がる姿は風情を感じます。


8月末、新しいアザミの花が開いていました。
ノハラアザミです。


春から初夏に咲くノアザミによく似ますが、
ノハラアザミは夏の終わりから初秋に花をつけます。
また、ノアザミの総苞がほぼ平滑でネバネバ、粘着性があるのに対し、
ノハラアザミの総苞は粘らず、総苞片が棘のように尖って斜上しています。


山野にふつうに見られるノハラアザミ、
初秋の蝶や蜂たちの貴重な蜜源です。


アヤメ科アヤメ属ヒオウギ(檜扇)。
真夏の花ですが、まだ花をつけていました。
そして、花の近くに青い果実がいくつかついていました。
この青い果実、熟して裂けると中から黒い種実が現れます。
この種実、「ぬばたま」と呼ばれ、万葉集などで黒髪の枕詞となっています。
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