行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

トチノキとユリノキの花

2023-06-26 20:00:18 | 花,植物
4月29日は
昭和20年代生まれの私にとっては長い間天皇誕生日です。
競馬の天皇賞も昭和の時代には、毎年4月29日に固定されて実施されていました。
昭和天皇が崩御され、平成になり「緑の日」に変わり、
気が付けば、いつの間に「昭和の日」と名を変えていました。
「昭和の日 昭和は遠くなりにけり」
今年の4月29日、そんなことを想いながら、
街開きから35年、昭和の最後から住み続けている街を歩いていました。
35年前に植えられた街路樹のトチノキとユリノキがすっかり大きくなり、
見上げれば早くも花をつけていました。


公園の高台に上がって、高木のトチノキ(栃の木)の花を。
ムクロジ科トチノキ属の落葉広葉高木、
北海道西南部から九州の山地に生育分布し、
高さ30mほどの巨木に成長します。
都市部では公園木としてよく見られます。


花期は5~6月、
枝先の葉の間に長さ20cmほどに円錐花序を伸ばし、
黄白色の小さな花をたくさんつけます。
花は雄花と両性花、両性花には花弁が4個、雄蕊7個、雌蕊1個がつきます。


葉は対生し、大きな掌状複葉で全体の長さは50 cmにもなります。
小葉は長楕円形から倒卵形、
5~7枚が掌状に広がります。


街路樹のユリノキにも早くも花が咲いていました。
木の上部につく花、歩道橋に上がり、
歩道橋近くのユリノキに花を探して見ました。
直径 5~6cm の碗状、チューリップのような花です。


ユリノキはモクレン科ユリノキ属の落葉高木、
生長が早く、高さ20~30mになります。
北米原産で、明治の時代に日本に渡ってきました。
花がチューリップに似ているので、英名では tulip tree。
明治の時代、日本ではまだチューリップが一般的ではなかったところから、
ユリ(百合)ノキと名がつけられたそうです。
葉の形からハンテンボク(半纏木)の名もあります。


花被片は9枚、外側の3枚は緑白色の萼片状で反曲し、
内側の6枚は花弁状で黄緑色を帯び、基部にオレンジ色の斑紋が見られます。


昨年の果実まだ残っている?
それとも不完全な花?
果実らしきものが数個ついていました。
コメント
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