上海の監視カメラが1万基を超えているという。その監視カメラが、一般家庭のテレビでも見ることができる。その上、この監視カメラは同時に警察にも直結している。また、このシステムはスマホにも対応していて、スマホからも閲覧ができ、警察にも直結しているという。ということは、スマホの情報が警察に監視されていることを意味する。家のテレビで何を見ているか、スマホで、誰と何時どのような情報のやり取りをしているか、が全て警察に解ってしまうのだ。
これこそ監視社会の見本ではないか。噂では中国では既に行われているといわれていた監視システムは、極めて詳細に行われていることが解る。そして、上記の監視システムに既にAIが取り入れられていて、人間には解らないようなことも監視情報として取り入れられている。中国が世界制覇をするようなことがあれば、上記のような監視社会が通常になってしまうだろう。恐ろしい、というしかないだろう。
日本人は民主主義社会に浸っているが中国では監視が当たり前になっている。嘗て、東ドイツで行われていた監視社会は家族を含んだ監視システムが行われていた。夫婦、兄弟姉妹、親子を含んだ監視システムが行われていた東ドイツは崩壊してしまったが、その後遺症は今でも残っているといわれている。中国で行われている監視社会は東ドイツの生き写しのように見える。13億人といわれている中国で東ドイツ並みの監視社会が行われたら社会システムはどうなってしまうのだろうか。
悪夢のような監視社会が出来上がろうとしている中国は一体どのようになっていくのだろうか。中国人民は東ドイツで行われていた監視社会がどのようだったのか全く知らない。このまま東ドイツと同じような監視社会が進んでしまうと人間関係が崩壊し、社会が歪んでしまうだろう。お互いの人間が監視をしてしまうと人間関係が崩壊してしまう。人を信用しなくなってしまう。13億人がお互いを信用しなくなれば中国の社会がおかしくなってしまうだろう。
まあ、日本ではないから、と静観していられない状況でもある。海を挟んでいるが、中国からは多くの観光客が日本に来る。社会不安が中国に深まれば日本にも少しは影響があるだろう。監視社会は人間にいいことではない。人間の心を殺してしまっている。単なる動物の世界だ。中国人は恐怖を感じないのだろうか。