『中露、最大2.5兆円かけ長距離旅客機を共同開発へ』という記事を見て、矢張りロシアは金が欲しいし、中国は技術が欲しい、という考え方が一致した、と考えることが出来る。中国はロケットを飛ばす技術は何とか収得できたが、ジェット機のエンジン製造技術は収得できなかった、という事だ。中国の技術開発は極めて歪な形で動いている。何故中国は基本技術の収得が出来ないのだろうか。
そこには軍事最優先という考え方が最初にあることが原因なのではないだろうか。それなら、自動車エンジンはどうなのか。自動車は軍事技術としても軍用車、戦車など多く使われる。そこには自動車エンジンの製造技術は必要あるはずなのだが。若しかするとここでも自動車のエンジンをロシアに頼っているのだろうか。或いは、海外からの自走車製造工場が中国にあるために、そこから技術を盗み取っているのかもしれない。
中国ではジェット旅客機を自国でどうしても造りたい、という願望が強い。ボーイング社のジェット旅客機を中国で組み立てることも契約した。しかし、そこで使われる殆どの重要部品はすべて海外から調達されるものだ。中国製の部品は旅客機にとってさほど重要なものではない者ばかりだろう。中国がどうしてもジェット機のエンジン開発をするにはロシアしか考えられない。
それも大金を支払って共同開発をする、という手段しか取れない。今回ロシアと中国が結ばれる共同開発は、技術はロシアが提供し、金は中国が出す、というパターンではないか。問題はロシアが重要な技術をすべて中国に公開するか、と言えばそうはいかない。ロシアにとっても先端技術に属するものは中国に教えないであろう。ブラックボックスという形で残すことになるのではないか。
そうはいっても、現在の中国にとって少しでも自国が開発した、という形を取ることで面目を保つことが出来る。問題はこれからの中国の技術開発力である。ロシアを超えるかどうかである。現在大型旅客機を飛ばすためのジェットエンジンはアメリカとユーロが握っている。これに追いつくためには相当の技術力が問われる。ロシアの技術者がどれだけ中国の技術者に情報を与えるかである。ロシアが中国を甘く見ていると、中国がロシアを超えることになるかもしれない。果たして今後どうなるのか楽しみだ。
中国は金で技術を買えるうちはいいが、金がなくなったらどこまで落ちるのか、ということだ。