日本の都道府県にはすべて知事がいる。その知事という役職に就いた人間の品格とは何なのか。いや、それよりも上にいると思われる国会議員の品格とは何か。国会議員の中には上司とを疑いそうな品格の持ち主がいる。国会議員は国の代表ともいえる人間だ。そんな人間(元国会議員や元首相など)が外国へ行って日本を貶めるような行動を取るものがいる、という事はどういう事か。
それに比べる都知事などというのはレベルが低いのかもしれない。とはいえ、今回問題になっているのは日本を代表する都市、東京都知事なのだ。都知事は外の道府県と違って日本を代表する、というよりも世界の中の東京である。その都知事の品格が問われているのだ。公金を使って様様な行事に参加し、その上に多くのものを買い上げている。恒例の海外視察団は贅の限りを尽くしている。
また、多くの美術品を買っているのだが、殆ど全てを公金で購入している。それが都知事になる前であろうが後であろうが、要は公私混同しているわけだ。美術品がそれほど欲しいのなら自費で購入すればいい。それなら誰も文句は言わないし、クレームもつけないだろう。また、自分の配偶者が所有している別荘に行くのに公用車を使っている点も公私混同ではないか。都の規則では出発点か到着点のどちらか一方が公務場所ならば公用車を使っていい、という決まりがあるらしい。
規則というのは誰が作ったか知らないが、自分たちに都合が良いように作ってあるのではないか。公費を使える範囲が広いのも問題があるように思える。都知事という地位を利用して様々な私用を取り入れることが出来るのもおかしい。規則を作る場合、あらゆることを考慮して作れば、抜け道がないはずなのだが、そこに抜け道を作るのは、この規則を作った公務員にも悪用しようという意図があったのではないか。
知事の品格は一体どのようなものが相応しいのだろうか。誠実、正直、実直、真面目、など色々な言葉を使いたいところだが、果たして言葉を当てはめればそれで済む、というわけではないだろう。人間性に言及しなければならなくなるのではないか。どんな人間にも良い所もあれば悪い所もある。上に立つ人は悪い所を出来るだけ出さないようにしないといけないと思うのだが。