
いつだったか前にも触れたことのある、書家の矢野きよ実さん。震災から5年経った今も、被災地で子どもたちと一緒に書を書いているんですね。“書で心を開く”被災地支援、無敵プロジェクト。
字のうまい下手ではなく、書は「心の音」だという矢野さん。子どもたちの書を見ていると、ほんとそうだよなあと思う。
親や家族、友達を亡くして、今も心が癒えていない子どもたちもたくさんいます。
「ゆめの中でもあおうね」と書いた子。「たくさんの人がしんじゃって ともだちとも別れたけど、さみしくなってもゆめの中だといっしょにいられるから」。
自分の名前の漢字1文字を紙いっぱいに書いた子は、「大好きなおとうちゃんおかあちゃんに こんないい名前をつけてもらった」と言う。お父さんは震災で亡くなったらしい…。
「父」とたくましく素敵な字を書いた子も、「父ちゃん亡くなったけど、ここに書いたらずっといるからみんなに俺の父ちゃんみせて」と。……泣けます。
それでも、前向きに生きていこうとする「心」が表れた書が多いのには救われる思いがします。
「生きてやる」
「前へ進め」
「わらえばわらうほど花が咲く」
「悲しい未来じゃない」
「誰も一人では生きられない」
「花はぜったいさく」
「かなしいなみだはない。うれしいなみだだけがある。」
子どもたちに励まされたり学んだりすることって、多いですよね!
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