カクレマショウ

やっぴBLOG

親愛なる倫子さんへ

2009-11-17 | └キャリア教育
私が尊敬してやまないキャリア・カウンセラー、工藤倫子さん。彼女の昨日のブログを読んでみてください。「親愛なる先生へ」。

先生方に、こんなにあたたかいエールを送ってくれる人が、ほかにいるでしょうか?

学校の進路講話、教員の研修、企業内研修、女性セミナーなど、年間150回もの講演をこなしている倫子さん。どの講座でも、彼女の人気はすさまじい。倫子先生の話は心にしみいる、こんな話今まで聞いたことがなかった、という声があちこちから聞こえてきます。

その中で、昨日は、高校の進路指導担当の先生方を対象としたセミナーの講師を務めた模様。彼女の話を聞いて、頭をガツンを殴られたような衝撃を受ける先生がたくさんいることは想像に難くない。

何を隠そう、私もその一人なんです!

倫子さんを初めて知ったのは、今から4年前、玄田有史さんが青森に来た時のことでした。その時はまだ、彼女が青森の方だなんて知らなかった。

その後、たまたま今回のような進路指導の研修会にオブザーバーとして参加させてもらう機会があって、その時、彼女の講話、これからはキャリア教育ですよ、という話を聞いて、「うわー!」と思いました。まだ「キャリア教育」という言葉自体がそれほど浸透していなかった頃のことです。キャリア教育について、自分と同じ考えを持っている人が目の前にいる! しかも、彼女は「正真正銘」の青森の方だというではありませんか。身近にこんな方がいたんだと、本当にうれしく、そして、心強い思いをしたことを今でも覚えています。

その後も、何度か倫子さんのお話を聞く機会があって、そのたびに、自分のやっていることは間違っていないんだと秘かに勇気づけられてきました。

そんな折り、たまたま、「やっぴらんど」にキャリア教育について記したコーナーを見てくださったらしく、なんと倫子さんご本人からメールをいただいたのです。それから何度か直接お話しをさせていただく機会にも恵まれ、仕事上の公式インタビューまでさせていただいたり、今でも、お会いするたびにたくさんの刺激をいただいています。

倫子さんは本当に「ブレ」のない方です。ご自身の経験ももちろん踏まえながらでしょうか、常に子どもたち(特に高校生)の気持ちに立ってお話をされます。だから、研修で彼女の話を聞いて、ぜひ生徒にも聞かせたいと思う先生が少なくないのも当然のこと。リクエストがあれば、彼女は日程が合いさえすれば、県内どこにでも出かけていきます。

彼女は、「夢を持てない」高校生にとって、きっとものすごく「安心」できる存在なのです。勝手な想像ですが。倫子さんは、ブログにもいつか書いていましたが、「夢なんか無理して持たなくてもいい」と言ってくれるのですから。それより、今の自分を大切にして、自分の価値がどこにあるかを見つけて、と彼女は言う。家族も先生も、そんなことは言ってくれない。彼女に勇気をもらっている高校生は、県内にたくさんいるはずです。

さて、昨日の研修会では、先生方に話をするうちに、これまで出会った多くの高校生たちの顔が浮かんできたのでしょうか。倫子さん、ついこみあげてくるものがあったようです…。

ここで、ついつい感極まって
最後の言葉が言えなくなってしまった私・・・。

先生にお伝えしたいことが沢山あったんです・・・。

だって、私は知っているから・・・。

生徒達が先生を求めていることも。

先生が内心、生徒達をとてもかわいいと思っていることも・・・。


「先生に伝えたいことが沢山ある」。なんてうれしいことを言ってくれるのでしょうか!

先生、
今先生のところにいる生徒は
先生のこと求めてそこにいるんです。
絶対に。


この言葉、「先生」は本当に大事にしてほしいと心から願います(私自身もか…)。人間同士だから、相性の良し悪しはあるとしても、先生が「あの生徒は合わない」なんて言っては絶対にいけない。少なくとも、どんな子でも、「先生のこと求めてそこにいる」ことを、片時も忘れてはいけないのです。

倫子さんのこういう思いを目にすると、学校の先生ほどやりがいのある仕事ってほかにないんじゃないかとつくづく思います。「生徒にとって先生はすごく特別な存在」。そのことを取り違えている先生もいるような気はするけれど、誰かにとって、そういう「存在」でいられることは、何にも代えがたいことです。

自分もいつか「そこ」に戻ることになるのかもしれませんが、そういう意味でも、また一つ、倫子さんに勇気をもらいました。ありがとうございます。

 

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2 コメント

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Unknown (ミジンコ)
2009-11-23 13:41:54
ちょっとせつなくなりました。
「先生」を「親」と置き換えて読んでもいいですよね?
縁があって出会っているのだから、きっとそれぞれが「特別な存在」で、お互いが「学びあえる存在」なのですよね。
「親」は多くても数人の「特別な存在」にしか巡り合えないけど、何百人もの「特別な存在」に巡り合える「先生」ってすごくうらやましいな~。って思いました。

工藤倫子さんの事を知らなかったんですが、お話聞いてみたいです。ブログはさっそくお気に入りに入れさせてもらいました!
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Unknown (やっぴ)
2009-11-24 01:01:18
ミジンコさん

いや、おっしゃるとおりで、「親子」も一つの出会いなのですよね!

機会があったら、ぜひ倫子さんのお話、聞いてみてください。彼女は、決して身の丈以上のことは言いませんが、きっと何か考えが変わるところがあると思います。
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