カクレマショウ

やっぴBLOG

高校生が学校外で学ぶ。

2016-03-08 | └キャリア教育

受験生の皆さん、今日は史上最大に緊張した一日だったと思います。合格発表まで落ち着かない日々がもう少し続きますが、とりあえず終わりましたね。お疲れ様でした!! 

私はいつも思うのですが、どこの高校に入ろうが、いちばん大切なのは、「社会の中で自分をどう生かすか」ってことではないかと。学校というのは、それを探すところでもあります。そして、それが見つかる場所やきっかけは、もしかしたら学校での勉強や先生方にとどまらないのかもしれない。皆さんの先輩の中には、学校の「外」でいろんな発見をしている人たちもたくさんいます。

たとえば、「高校生スキルアッププログラム」というのがあります。学校外で講座やボランティア活動に参加した場合、1000字程度のレポートを提出すれば、「学校外の学習」として単位が認められるという仕組みです。1時間=1単位で換算して、35単位以上取得すれば、「認定証」が交付されるんです。このプログラムに参加した先輩方の感想を拾ってみます。

「私は講演会を中心に受講してきた。全てが私の興味のあるテーマとは限らなかったが、聴いている内にどんどん話にひきこまれていった。なぜかと考えてみると、講演して下さった方が専門的な知識だけでなく、仕事に臨む上での思いを伝えて下さったからだ。」という男子は、卒業後工学系の学校に進んで、将来はプログラマーになりたいという志望を抱いています。「しかし、工学の知識だけでは偏ったアイディアしか生まれない。誰がどのような場面で何を必要としているのか、自分自身の考えだけでなく、いろんな分野で活躍する人の話を聞くことで、今までの私にはない考え方ができると知った。」…全くそのとおりですね。

看護師を目指す女子は、保健師や助産師を始め、たくさんの職業の人たちから話を聞くうちに、「看護師は、患者だけでなく地域社会を対象に病気の予防、健康の回復、苦痛の緩和など幅広い役割があることを知ることができた」と書いています。こういう思いを持った子は、私たち大人は心から応援したくなりますね。また、理学療法士を目指しているのだけれど、どういうふうに頑張ったらいいのかイマイチわからなかった女子は、ある講演で聞いた「本気ですれば大抵うまくできる、本気ですれば何でもおもしろい」という言葉にいたく感動したようで、この一言で、将来の夢に向かって後押しされたと書いてくれています。もちろん、まだ将来の志望が決まらない高校生もいますが、ある人の講演を聴いて、「英語を生かせるツアーコンダクターになって、世界の友好に貢献したい」という夢を見つけた子もいます。

結局、「枠」を作ってそれに自分を勝手に当てはめたらもったいないよってことです。「枠」をはみ出して、自分の知らない世界、たとえ興味のない分野であっても、少しでもピピッと来たら、勇気を出して飛び込んでみましょう。それがいつか、自分の将来の夢の実現にきっと生きてくるはずだから。学校は、失敗しても許されるところなんです。尻拭いは先生や親や周囲の大人たちが、なんぼでもしてくれますから。

受験は終わったけれど、これからが本当の「始まり」ですよ~!


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