平泉に行ってきました。
中尊寺、毛越寺をはじめとする特別史跡や国宝中尊寺金色堂、その他の重要文化財をひっくるめて、現在、国の世界遺産暫定リストに登載され、平成20年の世界遺産登録を目指しているとか。
中尊寺金色堂は何度も見ているせいかそれほど感激はなかったものの、芭蕉の句碑を見て、「五月雨や降りのこしてや光堂」という句に改めて心ひかれるものを感じました。
駐車場のどでかい看板にこの句の英訳が載っていたのですが、「五月雨」というのを「June's rain」と訳してありました。芭蕉が実際に中尊寺に行ったのは旧暦の5月で、現在の暦で言うと6月になるから…なのでしょうか。
「柳之御所遺跡」というところは初めて行きました。
北上川に沿って建設される予定のバイパス工事の際に行われた発掘調査で重要な遺物が次々と出てきたため、結果的にバイパスは少し川よりにずらして建設されることになったということでした。
青森市の三内丸山遺跡が発見されたため、建設中の野球場が白紙に戻されたのと似ているなと思いました。
出土品の中に、「磐前村印」(いわさきむらいん)という印章や常滑、渥美の磁器、中国の白磁までが見られたことから、ここはかつて藤原政権の政庁が置かれていた場所ではないかと推測されているそうです。
「印章」の現物を展示室で見ましたが、取っ手のところに「上」と記されているところに妙に親近感を覚えました。はんこを押すとき上下を間違っちゃいけないのですな。900年前も同じです。
また、トイレの跡も発見されていて、そこから「ちゅう木」という幅2cm、長さ20cmくらいの棒がたくさん出土しています。つまり「ちゅう木」とは要するにトイレットペーパー。なんだかとっても痛そうです。
そのあと中尊寺前の売店をのぞいてみたら、ななんと「ちゅう木」発見!
と思ったらそれはただの箸でした。「ちゅう木」に毒されていたようです。
平泉の町は、景観条例か何かあるのでしょうか、民家から小学校、駅、銀行までもが建物のイメージを統一してあり、町全体がとてもいい雰囲気でした。
中尊寺、毛越寺をはじめとする特別史跡や国宝中尊寺金色堂、その他の重要文化財をひっくるめて、現在、国の世界遺産暫定リストに登載され、平成20年の世界遺産登録を目指しているとか。
中尊寺金色堂は何度も見ているせいかそれほど感激はなかったものの、芭蕉の句碑を見て、「五月雨や降りのこしてや光堂」という句に改めて心ひかれるものを感じました。
駐車場のどでかい看板にこの句の英訳が載っていたのですが、「五月雨」というのを「June's rain」と訳してありました。芭蕉が実際に中尊寺に行ったのは旧暦の5月で、現在の暦で言うと6月になるから…なのでしょうか。
「柳之御所遺跡」というところは初めて行きました。
北上川に沿って建設される予定のバイパス工事の際に行われた発掘調査で重要な遺物が次々と出てきたため、結果的にバイパスは少し川よりにずらして建設されることになったということでした。
青森市の三内丸山遺跡が発見されたため、建設中の野球場が白紙に戻されたのと似ているなと思いました。
出土品の中に、「磐前村印」(いわさきむらいん)という印章や常滑、渥美の磁器、中国の白磁までが見られたことから、ここはかつて藤原政権の政庁が置かれていた場所ではないかと推測されているそうです。
「印章」の現物を展示室で見ましたが、取っ手のところに「上」と記されているところに妙に親近感を覚えました。はんこを押すとき上下を間違っちゃいけないのですな。900年前も同じです。
また、トイレの跡も発見されていて、そこから「ちゅう木」という幅2cm、長さ20cmくらいの棒がたくさん出土しています。つまり「ちゅう木」とは要するにトイレットペーパー。なんだかとっても痛そうです。
そのあと中尊寺前の売店をのぞいてみたら、ななんと「ちゅう木」発見!
と思ったらそれはただの箸でした。「ちゅう木」に毒されていたようです。
平泉の町は、景観条例か何かあるのでしょうか、民家から小学校、駅、銀行までもが建物のイメージを統一してあり、町全体がとてもいい雰囲気でした。
現在の町並みも、イメージが整っていてすてきですよね。
さて平安時代のトイレ遺構というのが、結構見つかっていて、実は水洗式なんですね。貴族階級の邸宅や役所というのは、実は今よりも先端をいっているかもしれません。
トイレの遺構から見つかる遺物も重要で、当時の貴族の食生活を伺うことができます。
はんこもそうですね。今でも役所関係ははんこが重要視されていますが、奈良時代、平安時代もはんこは大切にされていました。特に正式文書には必ずはんこです。
こうしてみると、今の生活は、奈良時代からあまりかわらないんでしょうね。先人の知恵はすばらしいと思います。
すみません、長くなってしまいましたm(__)m
興味深いコメントありがとうございました。
水洗トイレは古代インダス文明の遺跡からも発見されているようです。
伝染病の予防とか、そんな知恵が背景にあるのだと思いますが、我々の生活もそんな先人たちの知恵の積み重ねの上に成り立っているのだとつくづく思います。
コメントをいただきありがとうございました。
とてもうれしいです。
岩手ではこちらこそお世話になりました。
平泉点描、鋭い観察にうならされました。同じものを見ていても、見ているところとかとらえ方とかけっこう違うものですね。とても参考になりました。
こちらブロガーといっても若葉マーク付きですが、
これからもよろしくお願いします。