昨日3月27日、植木等氏が逝去されました。
60年代高度経済成長期に、あえてサラリーマンを「気楽な稼業」と言い切って、爆発的な人気を博した植木等(あるいはハナ肇とクレイジーキャッツ)。彼の持ち歌のほとんどを作詞した青島幸男氏も先日亡くなり、こうして60年代もだんだん「過去完了」化していくんだなあと思います。
私自身は、小学校の頃に「シャボン玉ホリデー」をほど欠かさず見ていたくらいで、リアルタイムでは彼の活躍をそれほど知りません。むしろ、1990年に、植木等が「スーダラ伝説」を引っ下げてブームを巻き起こした時に、彼の歌を聴いていたことを思い出します。時代はバブル経済のまっただ中。その頃の流行語は「24時間働けますか」だったり「過労死」だったり。そんなサラリーマン受難の時代に、「スイスイスーダララッタ~スラスラスイスイスイ~」と世の中を足取り軽やかに渡り歩く姿は、そんなわけにいかないよなーと思いつつも、サラリーマンにとってストレスを癒してくれるものだったにちがいありません。
ちょうどその頃、友人と二人で近鉄バファローズの試合を見に関東方面に出かけた際、東北自動車道でずっと植木等を聴いていたことを思い出します。で、その時のオリジナルテープをたまたま1ヶ月ほど前に見つけて、クルマの中で聴いたりしていたのです。さらに、レンタル屋でこれもたまたま目に入った「ニッポン無責任時代」のDVDを借りたのもつい最近のことでした。植木等、ハナ肇、谷啓、犬塚弘、桜井センリ、安田伸、石橋エータロー。クレイジーキャッツのメンバー、みんな若かった…。植木等演ずるお調子者の「平均(たいらひとし)」の徹底した無責任ぶりが痛快でした。死去を伝える今朝の新聞を読むと、植木氏はもともと浄土真宗の住職の息子で、その実像は「無責任男」とはほど遠かったらしいですね。そんな“ギャップ”こそが植木等たるゆえんだったのかもしれません。
「わかっちゃいるけどやめられない」…
そのメッセージは今も立派に受け継がれていますよ!
60年代高度経済成長期に、あえてサラリーマンを「気楽な稼業」と言い切って、爆発的な人気を博した植木等(あるいはハナ肇とクレイジーキャッツ)。彼の持ち歌のほとんどを作詞した青島幸男氏も先日亡くなり、こうして60年代もだんだん「過去完了」化していくんだなあと思います。
私自身は、小学校の頃に「シャボン玉ホリデー」をほど欠かさず見ていたくらいで、リアルタイムでは彼の活躍をそれほど知りません。むしろ、1990年に、植木等が「スーダラ伝説」を引っ下げてブームを巻き起こした時に、彼の歌を聴いていたことを思い出します。時代はバブル経済のまっただ中。その頃の流行語は「24時間働けますか」だったり「過労死」だったり。そんなサラリーマン受難の時代に、「スイスイスーダララッタ~スラスラスイスイスイ~」と世の中を足取り軽やかに渡り歩く姿は、そんなわけにいかないよなーと思いつつも、サラリーマンにとってストレスを癒してくれるものだったにちがいありません。
ちょうどその頃、友人と二人で近鉄バファローズの試合を見に関東方面に出かけた際、東北自動車道でずっと植木等を聴いていたことを思い出します。で、その時のオリジナルテープをたまたま1ヶ月ほど前に見つけて、クルマの中で聴いたりしていたのです。さらに、レンタル屋でこれもたまたま目に入った「ニッポン無責任時代」のDVDを借りたのもつい最近のことでした。植木等、ハナ肇、谷啓、犬塚弘、桜井センリ、安田伸、石橋エータロー。クレイジーキャッツのメンバー、みんな若かった…。植木等演ずるお調子者の「平均(たいらひとし)」の徹底した無責任ぶりが痛快でした。死去を伝える今朝の新聞を読むと、植木氏はもともと浄土真宗の住職の息子で、その実像は「無責任男」とはほど遠かったらしいですね。そんな“ギャップ”こそが植木等たるゆえんだったのかもしれません。
「わかっちゃいるけどやめられない」…
そのメッセージは今も立派に受け継がれていますよ!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます