この年になっても、自分より「年上」の人に、超えられない世代の差を感ずることが時折あります(今日がまさにそんな日…!)。特に仕事の場では、年上の人はたいてい「上司」となるわけで、世代の差から来るどうにもできない考え方や姿勢のギャップに頭を抱えることも多い。時には、それは「分かり合おうとする努力」さえ拒んでしまうくらいの大きなギャップだったりします。
なぜこういう言い方をするのだろう? なぜ部下の意見を頭ごなしに否定するのだろう? なぜほかの人の悪口を平気で言うのだろう? なぜ自分の意見だけが正しいと言えるのだろう? なぜ…? たとえそんな疑問をぶつけてみたところで、きっと何も変わりはしない。
自分の考えとは違うな、というだけならまだ我慢もできますが、あまりにもスジが通らない理不尽な言い分に対しては、反論できなかった(しなかった)もどかしさ、歯がゆさが、あとになってじわじわとよみがえってくる。それがまた悔しかったりして。
ひるがえって、自分より年下の人たちにとっては、自分はまさに「世代の差」を感じられてしまう存在なのでしょう。少なくとも、これは全然分かり合えないな、と思われないような「大人」でいたいものですな!
さて、そこでボブ・ディラン登場。
「マイ・ベスト」の6曲目、"THE TIMES THEY ARE A-CHANGIN' "「時代は変る」。3枚目の同名アルバム(1964年)から。荒削りのギターのイントロに始まる、例によってぶっきらぼうな歌いっぷりに、中学生の私はぶっとんだものでした。で、やっぱり詩がすごい。
Come gather 'round people
Wherever you roam
And admit that the waters
Around you have grown
And accept it that soon
You'll be drenched to the bone.
If your time to you
Is worth savin'
Then you better start swimmin'
Or you'll sink like a stone
For the times they are a-changin'.
そのへんをうろついている人々よ
集まってごらん
君のまわりの水かさが増していることを認めるんだ
まもなく骨までずぶぬれになってしまうだろう
もし自分の時間が大切だと思ったら
泳ぎ始めた方がいい
でなけりゃ石のように沈んでしまう
とにかく時代は変わりつつあるんだから
「時代が変わりつつある」ということに、私たちはあまり気づきません。なぜなら、時代はある日とつぜん変わるわけではなく、ゆっくりと変わり「つつ」あるからです。しかも、自分自身がその「時代」の中にいるのだから、気づけという方がむずかしい。でも、時々、時代が「変わった」ことにはっと気づくことがあります。あくまでも過去形でね。過去形じゃ遅いんですけどね。「まわりの水かさ」が増していることを、どれだけ敏感に感じられるかということです。「骨までずぶぬれ」になってしまってから気づくんじゃ、あまりにも遅すぎるわけです。
Come mothers and fathers
Throughout the land
And don't criticize
What you can't understand
Your sons and your daughters
Are beyond your command
Your old road is
Rapidly agin'.
Please get out of the new one
If you can't lend your hand
For the times they are a-changin'.
国じゅうのおとうさんおかあさん方よ
理解できないことを批判するのはよしなさい
子どもたちはもうあなたたちの手に負えないんだ
古いやり方はどんどん消えていく
新しいものをじゃましないでほしい
手を貸してくれなくてもいい
とにかく時代は変わりつつあるんだから
ここで歌っている「おとうさんおかあさん」というのは、「若者に自分の価値観を押しつける大人たち」の代名詞として使われているのでしょう。「偉そうなことを言う人たち」でもいい。偉い人は、権力や地位にしがみつきたきゃしがみついてもらってていい、と私は思います。偉ぶることが気持ちいいならそうすればいい。でも、決してしてはいけないのは、ディランも歌っているように、「次」を走る世代のじゃまをすること。いい加減なことをまくしたてて、次の世代を煙(けむ)に巻かないでほしいのです。
As the present now
Will later be past
The order is
Rapidly fadin'.
And the first one now
Will later be last
For the times they are a-changin'.
現在が過去に変わるように
秩序はすごい速さで消えつつある
今の一番はやがてビリになる
とにかく時代は変わりつつあるんだから
…まったくその通りです。
ふ~っ…。
なぜこういう言い方をするのだろう? なぜ部下の意見を頭ごなしに否定するのだろう? なぜほかの人の悪口を平気で言うのだろう? なぜ自分の意見だけが正しいと言えるのだろう? なぜ…? たとえそんな疑問をぶつけてみたところで、きっと何も変わりはしない。
自分の考えとは違うな、というだけならまだ我慢もできますが、あまりにもスジが通らない理不尽な言い分に対しては、反論できなかった(しなかった)もどかしさ、歯がゆさが、あとになってじわじわとよみがえってくる。それがまた悔しかったりして。
ひるがえって、自分より年下の人たちにとっては、自分はまさに「世代の差」を感じられてしまう存在なのでしょう。少なくとも、これは全然分かり合えないな、と思われないような「大人」でいたいものですな!
さて、そこでボブ・ディラン登場。
「マイ・ベスト」の6曲目、"THE TIMES THEY ARE A-CHANGIN' "「時代は変る」。3枚目の同名アルバム(1964年)から。荒削りのギターのイントロに始まる、例によってぶっきらぼうな歌いっぷりに、中学生の私はぶっとんだものでした。で、やっぱり詩がすごい。
Come gather 'round people
Wherever you roam
And admit that the waters
Around you have grown
And accept it that soon
You'll be drenched to the bone.
If your time to you
Is worth savin'
Then you better start swimmin'
Or you'll sink like a stone
For the times they are a-changin'.
そのへんをうろついている人々よ
集まってごらん
君のまわりの水かさが増していることを認めるんだ
まもなく骨までずぶぬれになってしまうだろう
もし自分の時間が大切だと思ったら
泳ぎ始めた方がいい
でなけりゃ石のように沈んでしまう
とにかく時代は変わりつつあるんだから
「時代が変わりつつある」ということに、私たちはあまり気づきません。なぜなら、時代はある日とつぜん変わるわけではなく、ゆっくりと変わり「つつ」あるからです。しかも、自分自身がその「時代」の中にいるのだから、気づけという方がむずかしい。でも、時々、時代が「変わった」ことにはっと気づくことがあります。あくまでも過去形でね。過去形じゃ遅いんですけどね。「まわりの水かさ」が増していることを、どれだけ敏感に感じられるかということです。「骨までずぶぬれ」になってしまってから気づくんじゃ、あまりにも遅すぎるわけです。
Come mothers and fathers
Throughout the land
And don't criticize
What you can't understand
Your sons and your daughters
Are beyond your command
Your old road is
Rapidly agin'.
Please get out of the new one
If you can't lend your hand
For the times they are a-changin'.
国じゅうのおとうさんおかあさん方よ
理解できないことを批判するのはよしなさい
子どもたちはもうあなたたちの手に負えないんだ
古いやり方はどんどん消えていく
新しいものをじゃましないでほしい
手を貸してくれなくてもいい
とにかく時代は変わりつつあるんだから
ここで歌っている「おとうさんおかあさん」というのは、「若者に自分の価値観を押しつける大人たち」の代名詞として使われているのでしょう。「偉そうなことを言う人たち」でもいい。偉い人は、権力や地位にしがみつきたきゃしがみついてもらってていい、と私は思います。偉ぶることが気持ちいいならそうすればいい。でも、決してしてはいけないのは、ディランも歌っているように、「次」を走る世代のじゃまをすること。いい加減なことをまくしたてて、次の世代を煙(けむ)に巻かないでほしいのです。
As the present now
Will later be past
The order is
Rapidly fadin'.
And the first one now
Will later be last
For the times they are a-changin'.
現在が過去に変わるように
秩序はすごい速さで消えつつある
今の一番はやがてビリになる
とにかく時代は変わりつつあるんだから
…まったくその通りです。
ふ~っ…。
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