
サニーデイ・サービスを聴くと、東京で仕事をしていた3年間を思い出します。東京で知り合った人に教えてもらったサニーデイ。懐かしい匂いの漂うメロディラインと等身大の歌詞にすっかり惹かれてしまいました。
2000年の冬だったと思いますが、渋谷AXで行われたライブを見に行ったことがありました。おなじみの曲を目の前で聴いてご機嫌でした。ところが、なんとなく雰囲気がおかしい。よく聞くと、ボーカルの曽我部恵一が「解散うんぬん」としゃべっているではありませんか。えっ!?サニーデイ、解散するの? しかし、観客は騒ぐでもなく、じっと解散話を聞いている…(そのライブはいくつかのバンドのジョイントでしたので、必ずしもサニーデイのファンだけではなかったことも確かですが)。さっきまであんなに盛り上がっていたのに、解散の話はファンの間では周知のことだったのか、みんなやけに白けているのです。解散するってことは、今日でサニーデイのライブを見られるのも最後ってことでしょう? なぜそんなに冷静でいられるのか不思議でたまりませんでした。
よくわからないままライブは終了。あとで調べてみたら、解散の発表についてはいろいろ行き違いがあったようで、そんなことも関係していたのかなと思います。
それはともかく、"いまはなき"サニーデイ・サービスの最後のオリジナルアルバムとなったのが「LOVE ALBUM」(2000年9月20日リリース)。その一つ前のが「MUGEN」。サニーデイは1992年、曽我部が大学時代に結成したバンドですが、インディーズ時代を経て、1995年に事実上のデビューアルバム「若者たち」をリリースしています。70年代のフォーク・ロックをベースにした(フォークというより「はっぴえんど」的な)初期のアルバムも素朴で好きなのですが、ここでは最後の2枚のアルバムを取り上げます。
「MUGEN」。
1曲目の「太陽と愛のメロディ」、「東京の街には太陽と雨が降って…」で始まるいかにもサニーデイらしい曲です。ギターのイントロが印象的な4曲目の「スロウライダー」。彼女と海を目指して貨物列車に飛び乗る。特急電車は速いけど…。不思議なイメージ。9曲目「真夜中の頃・ふたりの恋」。むかしむかし大昔、そんなこともあったね。このアルバムは全体通して「やさしさ」にあふれたアルバムだと思います。心をそっと揺さぶるような。
「LOVE ALBUM」。
結果的にラストアルバムとなった「LOVE ALBUM」は、サニーデイの新しい境地を切り開いているような気がしています。確かに「サニーデイ・サービス」なんだけど、どこか「えっ」と思わせるところがあります。INTROに続く「夜のメロディ」、「胸いっぱい」、「万華鏡」と続く美しいラインナップはさすがサニーデイという感じがします。「愛のシーン」、ライブでは感動的なパフォーマンスだったことをよく覚えています。サニーデイは、変わりつつある時に変わり切れないまま解散してしまいました。残念といえば残念。でも「サニーデイらしさ」を印象に刻んでくれたまま消えたのは、それはそれでよかったのかもしれません。
サニーデイ・サービス>>Amazon.co.jp
2000年の冬だったと思いますが、渋谷AXで行われたライブを見に行ったことがありました。おなじみの曲を目の前で聴いてご機嫌でした。ところが、なんとなく雰囲気がおかしい。よく聞くと、ボーカルの曽我部恵一が「解散うんぬん」としゃべっているではありませんか。えっ!?サニーデイ、解散するの? しかし、観客は騒ぐでもなく、じっと解散話を聞いている…(そのライブはいくつかのバンドのジョイントでしたので、必ずしもサニーデイのファンだけではなかったことも確かですが)。さっきまであんなに盛り上がっていたのに、解散の話はファンの間では周知のことだったのか、みんなやけに白けているのです。解散するってことは、今日でサニーデイのライブを見られるのも最後ってことでしょう? なぜそんなに冷静でいられるのか不思議でたまりませんでした。
よくわからないままライブは終了。あとで調べてみたら、解散の発表についてはいろいろ行き違いがあったようで、そんなことも関係していたのかなと思います。
それはともかく、"いまはなき"サニーデイ・サービスの最後のオリジナルアルバムとなったのが「LOVE ALBUM」(2000年9月20日リリース)。その一つ前のが「MUGEN」。サニーデイは1992年、曽我部が大学時代に結成したバンドですが、インディーズ時代を経て、1995年に事実上のデビューアルバム「若者たち」をリリースしています。70年代のフォーク・ロックをベースにした(フォークというより「はっぴえんど」的な)初期のアルバムも素朴で好きなのですが、ここでは最後の2枚のアルバムを取り上げます。
「MUGEN」。
1曲目の「太陽と愛のメロディ」、「東京の街には太陽と雨が降って…」で始まるいかにもサニーデイらしい曲です。ギターのイントロが印象的な4曲目の「スロウライダー」。彼女と海を目指して貨物列車に飛び乗る。特急電車は速いけど…。不思議なイメージ。9曲目「真夜中の頃・ふたりの恋」。むかしむかし大昔、そんなこともあったね。このアルバムは全体通して「やさしさ」にあふれたアルバムだと思います。心をそっと揺さぶるような。
「LOVE ALBUM」。
結果的にラストアルバムとなった「LOVE ALBUM」は、サニーデイの新しい境地を切り開いているような気がしています。確かに「サニーデイ・サービス」なんだけど、どこか「えっ」と思わせるところがあります。INTROに続く「夜のメロディ」、「胸いっぱい」、「万華鏡」と続く美しいラインナップはさすがサニーデイという感じがします。「愛のシーン」、ライブでは感動的なパフォーマンスだったことをよく覚えています。サニーデイは、変わりつつある時に変わり切れないまま解散してしまいました。残念といえば残念。でも「サニーデイらしさ」を印象に刻んでくれたまま消えたのは、それはそれでよかったのかもしれません。
サニーデイ・サービス>>Amazon.co.jp
先日はお世話になりました。ありがとうございます。
サニーデイ・サービス、いいですねー。
実はアルバムを一枚しか持っていないのですが、あのドロッとした感触(と個人的には感じている)はたまりません。
「24時」
■Amazon.co.jp
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005FE11/qid=1124823822/sr=1-9/ref=sr_1_10_9/249-6445198-1104312
「さよなら!街の恋人たち」と「黄昏」がイチオシです。
宜しくお願いします。
コメントありがとう。こちらこそ先日は楽しかったです。
「24時」もいいアルバムですね。このあたりはまさにフォークソングっぽくて。「さよなら!街の恋人たち」の「!」がいいと思いませんか? 私が行ったライブでも歌っていた「月光荘」も好きです。
確かに!
聴きたくなりました。「夜のメロディ」。
ありがとうございます。