カクレマショウ

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太陽系を知ろう!計画

2006-02-25 | ■環境/科学
宇宙全体の大きさから考えると、これまでの人類の宇宙開発なんて、玄関先にちょっと出てみたという程度のものでしょう。SFのように、銀河系レベルで人類が宇宙空間を自由に行ったり来たりするなんてことはまだまだずっと先の話です。

アポロ計画による月着陸、スペースシャトル計画や宇宙ステーションによる宇宙空間での様々な実験を経て、現在注目を集めているのが、「太陽系」の探査です。特に、地球の外側を回る惑星の探査にはなぜか心惹かれるものがあります。

1972年から翌年にかけてNASA(米航空宇宙局)によって相次いで打ち上げられたパイオニア10号と11号は、内部太陽系(火星より内側)を離脱した最初の惑星探査機です。両探査機は、木星と土星の近くを通過し、鮮明なカラー画像と様々な観測データを送り届けてくれました。現在は既に通信は途絶えていますが、パイオニア10号は68光年先の牛座のアルデバランを目指して今も飛行し続けているのだそうです。アルデバランに到着するのは約200万年後だとか! パイオニア10・11号には人間の男女の裸体と太陽系の中の太陽と地球の位置を描いたメッセージが描かれています。200万年の間に、宇宙空間で偶然パイオニアを発見した異星人が、地球にメッセージを届けてくる…。少し虫のいい話のような気もしますが、そんなロマンも宇宙計画には必要ですね。

1997年のマーズ・パスファインダーによる火星への着陸も画期的でした。ソジャーナーと名づけられた小型探査車が、初めて火星の景色を地球にテレビ中継したのです。

1989年に打ち上げられたNASAの木星探査機ガリレオ。1999年から数年間をかけて次々と送られてきたイオ、エウロパ、ガニメデといった木星の衛星の鮮明な映像には驚かされたものです。ガリレオは2003年に木星に突入してその役目を終えています。

土星、と聞くと、高校生の頃、同級生に「土星の輪が肉眼で見える」と言い張る奴がいて、いくら何でもそれはないだろ、と思ったことをいつも思い出すのですが、昨年、その土星の輪の至近距離からの写真を送ってくれたのが、カッシーニ=ホイヘンスでした。カッシーニはNASAの土星探査機、ホイヘンスはその子機でESA(欧州宇宙機関)が開発した探査機です。共に1997年に打ち上げられ、ホイヘンスは土星の衛星タイタンに着陸成功して役割を終えましたが、カッシーニは土星を周回しながら、2008年まで土星本体や主な衛星を観測し続けるのだそうです。

そのほか、冥王星や彗星の探査機も現在進行中です。NASAの「ディープ・インパクト計画」なんてまさに同名の映画そのもの(NASAは映画との関連を否定しているそうですが)で、2005年7月4日、探査機を彗星の核に衝突させることに成功しています。

こうした太陽系探査の目的は、地球と太陽系の過去を明らかにすることにほかなりません。土星や木星そのものより、むしろそれらの衛星の方の探査にずいぶん力を入れてきているのは、そういった意味もあるのでしょう。他人のふり見て我が身を直せ、ですね。

そして、日本では、「はやぶさ」による小惑星の探査が行われています。これについてはまた機会を改めて…。

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