カクレマショウ

やっぴBLOG

生き物採集

2010-06-14 | ■環境/科学
庭の池の住民の仲間を増やしてやろうと思い、近くのため池に採集に出掛けました。ちょうど、睡蓮が満開で、とてもきれいでした。

2週間ほど前はオタマジャクシが群れをなして泳いでいたのですが、もうオタマジャクシはほとんど姿を消していました。姿を消したといえば、その時連れ帰ったオタマジャクシたちも、我が池で無事カエルに成長し、いつの間にかどこかに消えてしまいました。それにしても、あの中で、どれだけの個体がちゃんとカエルとして生き延びるのでしょうか…。

今回も、ため池の脇にある側溝で採集作業。底から泥ごと網ですくって、その中に潜む生き物を探す。ほんの5~6年前はたくさんいたフナとかヨシノボリみたいな魚が、今はほとんどいなくなっています。代わりに幅をきかせているのが、アメリカザリガニ。大きいのから小さい赤ちゃんまで、すくうたびに出てきます。本当は駆除してやりたいとことですが、それもかわいそうなので、また泥の中に戻してあげます。



ドジョウは、小さめですが、しぶとく生息しています。↓どこにいるか、わかりますか?



エビ、ヤゴ、ミズスマシ、コオイムシ、タニシ、メダカ、カワニナ、それから本当に小さな生き物たちが、泥の中、水の中でたくましく生きています。こういう生き物たちが生息できないようなことになったら、地球もおしまいですね。少し前まできれいな田んぼだったところが休耕田になって油が浮いていたり、かつて確かにいた生き物がいなくなっていたりすると、身近なところから、「地球が変わりつつある」ことを実感します。

先日、ある生物研究者が、「生物の多様性というのは、生き物の種類がたくさんいるという意味ではなく、いかに環境に適応した生物が生息できているかということ」と言っていて、なるほどなと思いました。それぞれの環境の中で、お互いにつながり合って生きている。

そして、そのつながりを壊したり、守ったりしているのが人間。おかしなものですね。ま、私も、そういう環境から生き物たちを勝手に連れ去っているのですから、偉そうなことは言えませんが。

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