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カクレマショウ

やっぴBLOG

「山場CM」に踊らされる。

2007-12-04 | ■テレビ/メディア
テレビの持つ「傲慢さ」に時々はっと気づいてたまらなくいやになることがあります。それでもテレビを見てしまう自分がまた情けなかったりもします。

gooニュースで取り上げられていた「山場CM」の話題。その番組が一番見せたい部分、一番盛り上げたい部分を見せると見せかけて、CMに入ってしまうことがよくあります。「答えはCMのあとで」というパターンです。「山場CM」というのは、その手法で挿入されるCMのことを指すのだそうで、慶應義塾大学の先生が命名したのだとか。

番組が見せたい部分、というのは、たぶん視聴者が一番見たい部分でもあるわけですが、引っ張るだけ引っ張っておいて、実は大したことなかったということもままありますよね。そういう時は「山場CM手法」が余計腹立たしくもなる。

慶応の先生が行ったアンケート調査によれば、「山場CM」を不愉快と感じる人が86%もいるのだそうです。視聴者の9割近くが、いらいらするからやめてくれと感じているのに、テレビはこの手法を一向にやめようとはしません。テレビって、視聴者に支えられているのではなかったのか…。

いえ、違いますね。テレビはスポンサーに支えられているのです。山場CMを提供するスポンサーがそういう作りにしなさいと言えば、テレビはそれに従わざるを得ない。日本の企業のいやらしさを、こんなところにも感じてしまいますね。そう、本当に「傲慢」なのは、実はテレビではなくてスポンサー企業だったりするのです。

テレビは基本的に一方通行のメディアですから、視聴者がそれに甘えている部分も確かにある。不愉快だと思いながらも、結局面白い番組は見てしまうのですから。がしかし、それでも姑息な手段を弄して視聴率を稼いだり、購買意欲をそそろうなんてことはいつまでも通用はしないでしょう。テレビはもはや最大のメディアではなくなりつつあるのですから。

策を弄することのない真っ当な方法こそが、結局は賢明な視聴者や消費者の心をつかむということを、企業もテレビも今一度考えてもらいたいものです。…もちろん、「賢明な視聴者や消費者」に私たちがなれればの話ですけどね。


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