カクレマショウ

やっぴBLOG

南こうせつ

2004-12-14 | ■私の好きな歌
ふと思い出して、昔の南こうせつのアルバムを聴いています。かぐや姫解散してソロになってからの1stアルバム「かえり道」と2nd「ねがい」。

「かえり道」からは、なんといっても「幼い日に」をピックアップ。たぶんけっこうな山の中にぽつんと立っているおばさんの家。毎年夏に兄ちゃんと二人で歩いて来た道を今年の夏は一人で来た。石ころだらけの道。聞こえるのは自分の足音と蝉の声だけ。少しこわいけど、もうすぐ大きなスイカが食べられる。母ちゃんがくれたハンカチで汗をふくと、向こうからおばさんの声が聞こえる…。そんな経験がある人にもない人にも、こんなに郷愁を誘ってくれる歌を作れるのは、そして歌えるのはこうせつしかいないのではとつくづく思うのです。

「ねがい」からも何曲か。

「帰っておいでよ」(作詞:喜多条忠)
-どんななぐさめの言葉より
-見知らぬ人のうすっぺらな親切が
-身に沁みる時があるよね

「私の詩」(作詞:岡本おさみ)
-ああ 私の詩よ
-あなたの旅の慰めとなれ

「今日は雨」(作詞:喜多条忠)
-国道沿いの二階の部屋では
-目覚めるときに天気がわかる
-今日は雨 アスファルトに流れる雨を
-大きな車が轢いて走る

「ねがい」(作詞:岡本おさみ)
-どこか遠くへ行きたいと
-懐かしい人が歌ってる
-机の上の小さなラジオで
-行きたい いつか行ってみたい
-はるかな土地に寝そべると
-そこから空の蒼さが始まるところに

中学生の頃、拓郎派とこうせつ派があって、私はもちろん拓郎派でしたが、ひそかに?かぐや姫とかこうせつも聴いていたのです。特にソロになってからのこうせつは、リアルタイムだったこともあって、この2枚のLPはとても好きでした。かぐや姫は、伊勢正三が女性の、こうせつが男性の気持ちを巧みに代弁してくれる歌が多かったような気がしますが、ソロになってからのこうせつは、少し大人の男のせつなさ、やるせなさを歌ってくれて、拓郎とは別の意味で思春期の私の心をぐっとつかんでくれました。そういえば、伊勢正三も「風」になってからの方が好きですね。

こうせつ氏がテレビに出ると、お決まりのように「神田川」を歌いますが、こういう歌も歌ってほしいなと思います。もちろん「神田川」も好きですが。

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「ねがい」>>Amazon.co.jp

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