カクレマショウ

やっぴBLOG

最高のブルースハーモニカ!

2005-07-22 | ■私の好きな歌
先週から青森市の青い海公園で行われている「安潟フェスティバル2005」のメインイベント、"Japan Blues Festival 2005"でシカゴブルースを楽しんできました。

出演はビリー・ブランチ率いるザ・サンズ・オブ・ブルース。ビリーは、シカゴを代表するブルースハーモニカの奏者です。

「前座」を務めた地元のブルーズ・バンドもそれなりに盛り上がりを見せてくれましたが、失礼ながら、やはり本場モノにはかないません。ステージの迫力が天と地ほど違います。というより、やっぱりブルースは「英語」だなーとつくづく感じた次第。当然のことながら、ブルースは米国だし、サンバやボサノバはラテンアメリカだし、津軽三味線は津軽です。どんなジャンルの音楽でも、それぞれの風土や歴史に根ざしているものだし、それと切り離しては考えられない。ブルースにはやっぱり英語が似合います。ボーカルだけでなく、MCも。英語が聞き取れるわけじゃありませんケド。

そして、もう一つ、私にとってはブルースにはハーモニカ、でしょうか。ブルースに使われるハーモニカは、いわゆる「10ホールズ」、10個の穴のシンプルなハーモニカです。曲の調によってハーモニカを変える必要があります。10ホールズは「ブルースハープ」と呼ばれたりもしますが、これは実はドイツのホーナー社の商標です。日本製ではトンボから出ている「メジャーボーイ」が吹きやすいのです。往年のフォークソング少年たちにはおなじみですね。

ビリー・ブランチのハーモニカは、ブルース・グルーヴにあふれたものでした。ソロパートの聴かせどころなど、さすがという感じがしました。それにしても、間近で見ると、ほっぺたのふくらみ&へこみにはびっくりします。たかがハーモニカ、されどハーモニカです。掌におさまるほどの小さなボディから繰り出される迫力。

彼はイリノイ州立大学の政治学科を卒業したインテリらしいですが、子どもたち向けの音楽教育プログラム「ブルース・イン・ザ・スクール」に長年関わるなど、ブルースを通して子どもたちの教育に尽くしてきた珍しいプロ・ミュージシャンです。

ステージが始まる前、司会の女性がしつこいほどに「皆さん、盛り上がりましょうね!」と呼びかけていました。地元のケーブルテレビの生放送を意識していたのかもしれませんが、なんだか余計なお世話、という気もします。観客は、盛り上がりたい時には勝手に盛り上がります。

しかし、今日の最大の失敗は自分の「防寒」対策でした。昼間の暑さにだまされて半袖シャツしか着ていかなかったため、吹きつける海風にさいなまれました。海辺の野外ステージの教訓でした。

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