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カクレマショウ

やっぴBLOG

目覚めの音楽何にする?

2004-07-30 | ■私の好きな歌
大学時代の「清高荘」の隣人斉藤くんが言っていた。朝起きた時に聴きたい音楽と、夜一人で酒を飲みながら聴きたい音楽が同じなのはおかしい、と。
なるほど、と思った。

生活の中で、音楽が今よりずっと身近にあった頃の話だ。

山田太一のテレビドラマ「早春スケッチブック」(1983年)の中で、山崎努がこんなセリフを言うシーンがあった。

「映画を見たいと思う。我慢する。どうしても見たいと思う。それでも我慢する。そうやって我慢して我慢して見た映画は、見る力が違う」─。

当時、音楽も同じだと思った。聴きたい音楽を我慢して我慢して聴くと、聴く力が違う。きっとそうだと思った。音楽を聴くために聴く、ということがとても大事なことだったのに、音楽がBGMになってしまったのはいつからだろう。

気持ちが良いからというだけで何気なく聴く。それは「聴く」でさえなく、「聞こえる」にすぎない。

目覚めの音楽や気持ちに合わせた音楽選びにこだわっていたこと、買ったばかりの「ウォークマン2」とともに山陰の夕暮れの漁港の風景を眺めていたこと、小笠原に持って行くためにオリジナルテープを何本も作ったこと。あの頃、生活の風景と音楽はいつも重なっていた。

「早春スケッチブック」>>Amazon.co.jp

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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (都部)
2004-07-31 16:01:33
はじめまして。通りすがりのものです。



僕は昔より今の方が身近だと思います。

書かれているように、聴こえるに近いものの

ようにも思います。



見る力、聴く力。



本当に渇いた状態に沁みこんで来る曲は

一生のものでしょうね。
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Unknown (やっぴ)
2004-07-31 23:31:24
渇いた状態のときも、

満ち足りているときにも、

聴き込んだ音楽は体の一部になって一生

残りますね。



コメントありがとうございました。

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Unknown (センザキ)
2011-02-24 10:24:03
すごい。みんなが知っているのがさも当り前であるかのように、「早春スケッチブック」のセリフが出てくるところが、本当にうれしい。本放送から何回も何回も、ついにはDVDになってもまた手に入れて、年1回は必ずみ続けている。こんなドラマはこれだけである。
いいページに出会えました。感謝しています。
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