今日は朝から雨でした。1月下旬に青森で雨が降るなんて! 昨年の今頃は、積雪120cmを超えていたのに、今日の青森市の積雪はわずか20cm。真冬日(1日の最高気温が0℃以下の日)も、昨年同時期には21日だったのに、今年はまだ2日しかないのだそうです。こんなに過ごしやすい冬は初めてかもしれません。毎日の恒例行事である雪片づけをしなくてもいいとか、暖房代がかからないとか、楽といえばもちろん楽。しかし、こ . . . 本文を読む
昨日投票が行われた宮崎県知事選挙。当初、泡沫候補と見なされていたそのまんま東氏が大差で当選するとは誰が予想したことでしょう。妙といえば極めて妙な選挙結果でした。
談合という形で汚れた政治の世界を見せられた宮崎県民の多くが、旧来型の政治家に背を向けたということでしょうか。一番びっくりしたのは、選挙運動中、東氏が「タレント」であることを武器にしなかったということ。そんな「タレント候補」は日本の選挙史 . . . 本文を読む
50年後の日本の人口は9,000万人を割り込み、そのうち4割が高齢者であるという人口推計が先日、国立社会保障・人口問題研究所から発表されました。参考値として、100年後(2105年)には人口4,459万人となり、現在の3分の1程度に縮小するという推計も出されています。
「少子高齢社会」に関する政府の発表やそれを報じるマスコミ報道は、一様に、「このままではマズイ」、「何とかせねば」という「危機感」 . . . 本文を読む
2006年12月12日付けの読売新聞に、外国のいじめ対策の例が紹介されていました。米国も英国も基本的にはいじめには厳罰主義で臨むという点で共通しているようですが、英国やフィンランドでは、「生徒による助言」やいじめ対策に取り組むリーダー役の生徒を作るなど、生徒同士でいじめに取り組ませる方策をとっているそうです。たとえば、英国では、リーダー役の生徒にはいじめられる側だけでなく、いじめる子にも話を聞くこ . . . 本文を読む
以前から時折耳にしていた「18歳選挙権」の実現に向けて、自民党がいよいよ動き始めたそうです。選挙権の年齢条件を引き下げるということは、当然、「成人」のとらえ方にも連結します。これはたぶん、とっても大変なことなのです。
世界の状況を見ると、186ヶ国・地域のうち、米国や英国、フランス、インドなど162ヶ国で選挙権が18歳以上としている(朝日新聞、2006年12月6日付け)のだそうです。サミットのメ . . . 本文を読む
朝日新聞の「人口減で 明日は あなたのまちで編」(2006年11月19日付け)で、高齢化率のことが取り上げられていました。現在、日本の総人口に対する65歳以上の高齢者が占める割合は20%ですが、これが、2030年には29.6%に上がると推計されています。10人に3人が「お年寄り」となるわけです。
ただ、これはあくまでも国全体の数字で、自治体ごとに見ていくと、大きな格差があるという。政令指定都市や . . . 本文を読む
阿部謹也氏が亡くなりました。
私にとっては、「ハーメルンの笛吹き男」の社会史的考察に代表されるヨーロッパ中世史の大家であるというだけでなく、「世間」とか「教養」といった意外な角度から日本社会を切り取ってみせる手法に、いたく感銘を受けたものでした。
歴史家は、基本的に「比較史家」であるべきだと思っています。日本人が中世ヨーロッパ史をなぜ研究するのか。中世ヨーロッパ(でなくてもいいのですが)と日本 . . . 本文を読む
子どもによる「親殺し」事件が相次いでいます。
自分の親を殺すという行為は、人間にとって最大のタブーだと思っています。
歴史に登場する「親殺し」は、たいてい「権力」と絡んでいます。たとえば、親を殺して皇帝の座を奪う。ある意味で非常にわかりやすい構図とも言えます。殺す側の子どもは別に親を憎んでいるとは限りません。権力が欲しいだけなのですから。
しかし、昨今の日本の親殺しは、どうにも得体がしれませ . . . 本文を読む
読売新聞に、「自治体「広告で稼ぐ」」という記事が載っていました(2006年8月6日付け)。
財政難にあえぐ自治体が、ホームページや広報紙に企業広告を掲載して歳入の足しにしようというものです。たとえば、東京都豊島区の公式ホームページにアクセスしてみると、画面の右端にずらりと15件の企業の広告バナーが張ってあります。新聞によれば、これは、「企業が支払う広告料が高い順」に上から並べられているのだそうで . . . 本文を読む
長野県知事選挙で現職の田中康夫氏が敗れました。
県職員にとって、知事の意向は絶対的なものがあります。知事は選挙によって選ばれていますから、知事の意向は県民の意向という理屈です。当然ながら、どの県でも多かれ少なかれ知事の「トップダウン」はあり得ます。ただ田中知事は殊更に「トップダウン」がお好きなようでしたから、長野の県庁職員もさぞかし大変だったのではないでしょうか。
報道が伝える限りの情報では、 . . . 本文を読む
逮捕以来、秋田の小学生殺害事件の容疑者の名前がテレビや新聞に出ない日はありません。
逮捕前から、娘を失った悲劇の母親として、またその死に関して警察の捜査批判をしていたことで注目を浴びていましたが、「疑惑」が募る中で、加熱する報道陣や警察に対する彼女のエキセントリックな言動がワイドショーなどで繰り返し流されました。マスコミにとっては格好の被写体なのでしょう。
加えて、彼女のこれまでの人生が執拗なま . . . 本文を読む
夕べのニュース。広島の原爆ドームのすぐ近くに高さ45mの高層マンションが建つことになり、世界遺産でもあるドームの景観が損なわれるとして、被爆者をはじめとする市民団体が市と建築業者に対して建築の中止を求めているらしい。すでに14階建てのうち13階まで完成しているとのことで、建築主も市も建築中止は無理だとの見解。
このニュースを見て思い出したのは、先日話題となった「悪い景観100景」。都市計画や建築 . . . 本文を読む
12/4付けの朝日新聞日曜版に載っていたこの事実! 知らなかった。
明治21(1888)年の人口調査によれば、新潟県の人口は166万人で、2位の兵庫県の151万人、3位の愛知県144万人を抑えて堂々のトップ! 東京はこの年、135万人で第4位に甘んじております。続く明治26(1893)年の調査でも新潟県が171万人で1位の座を堅守。なぜ新潟が人口日本一?とつい考えてしまいます。
記事によれば、 . . . 本文を読む
いきなり解散してしまった先の国会で成立した法案の一つに、「食育基本法」というのがありました。
「食育」というのは、「健全な食生活を実践することができる人間を育てること」だそうです。ということは、今の「食」をめぐる状況は、「健全」ではないという大前提から始まっていることになります。確かに、かつて「健全」だった時代に比べると、日本人の食生活は決していい方向には進んでいないのかもしれません。日本の食料 . . . 本文を読む
もう20年もたつのですね。1985年のあの夏から。ゴビタンを歩いていた夏。そしてジャンボ機が墜ちた夏。
私はあの夏、シルクロードを歩いていました。10日間のウォークを終えて2日後のことでした。西安のホテルで夕食をとっている時、そのニュースはいきなり飛び込んできました。
520人の遺族の方の悲しみは今も消えるはずはありません。20年待っても御巣鷹山に消えた命は戻ってこなかったのですから。
一方 . . . 本文を読む