さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

3品作って実家へ

2016-12-31 23:51:36 | ただの日記
今日は、なんでいつもこう出来ないんだと思う程、朝からテキパキ動けた。

住所録のチェックに昨夜2時頃までかかった。毎年年賀状を出すのが遅いものだから、住所相違で帰って来るのも遅くて、バタバタしていて出せずにそのままになっていた人も何人かいらして、ごめんなさい。

朝9時には起きて、宛名を印刷。あまりコメントも書けなかったが、10時半には駅前のポストに出しに行く。午前中に出せたの、ここ数年では初めてかも。

朝食も昼食も夜に備えてお粥で済ます。洗濯をしながら、鯖の味噌煮缶テリーヌと伊達巻と人参サラダをつくる。特に人参サラダ、すごい美味しく出来た。冷蔵庫で冷やしながら自分の十代ニュースを書いて、荷造りしてようやく実家へ向かう。



実家では弟夫婦チョイスのイタリアンおせちや、母が作ったちらし寿司などの脇に、テリーヌやサラダ(作った量の半量)を置かしてもらって、ビールや弟夫婦が買ってきたお酒で舌鼓。

実家に何か作って帰るの初めてだけど、喜んでもらえて良かったわ〜!

ということで、昨日に引き続き、朝晩お粥で済ませて正解だったグルメな大晦日を過ごせた。

濃い1日だったので、紅白も何も見ないで寝ちゃった。

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2016年、私の十大ニュースは

2016-12-31 15:17:25 | 私の十大ニュース
バタバタしていて例年より1日遅れてしまったけど、今年も自分の十大ニュースを書いてみます。例によってあまり深刻過ぎることは書いていません。

無理やり「十個ひねり出す」、もしくは「十個にまとめる」ことに意味があるのよ~!

1.18年住んだアパートからの引越し。

いやぁ~、これは本気で大変でしたね。段ボールは68箱、食器ケース5箱、ハンガーBOX5箱、靴が1箱、その他楽器等不定形なもの多数という大変な引越になりました。最後の夜は徹夜でしたし、途中で何回も心が折れそうになりました。

昨日ミニマリストと呼ばれる人に会いましたが、その方と私を足して2で割ったぐらいがちょうどいいんではないかと・・・。

これからはモノをなるべく増やさないように、整理整頓を心がけていきたいです。

今の場所は、駅にも近いし、通勤時間も20分短くなったし、とても便利です。前のアパートの野良ネコちゃんたちと遊べなくなったことだけが心残りです。

2.頭痛で救急車。。その他いろいろ。

今年は健康面で相当苦労しました。9月に頭痛がひどくて救急搬送され、点滴を受けたのが最たるものですが、引越しが一段落したあたりから、ぎっくり腰、咳喘息、頭皮炎、副鼻腔炎と続き、最後の帯状疱疹には唖然としました。来年はこんなことないように、気を付けたいと思います。

3.15年かかった西国三十三所札所巡り、ついにコンプリート!

これも先日の旅行の記録に書きましたが、15年かかって回るなんて、私って気が長いんでしょうかね。
これからは全国一宮巡りと日本100名城巡りをやろうと思ってるんですが、全部回り切るまで生きてられるかしら?

でも、こういうなんとか巡りって、悪くないって実感してます。国内旅行って、なんかネタやテーマをもってやった方が楽しいし、例えば職場に新しく来た人や、いままであまりしゃべったことのない人と、出身地の話題になったりすると・・あ、そこ札所巡りで通った・・とかその電車乗った・・とかいう話になり、多少土地勘があるだけに話が弾むようになるのね。だから懲りずにやっていきたいものですね。

4.一般のお客様の前でオペラのレクチャー。

仕事でも大勢のお客様の前でしゃべったことなんかない癖に、プライベートで、オペラのレクチャーコンサートでしゃべりました。プッチーニの「妖精ヴィッリ」について20分ほど、パワーポイントを使ってレクチャーをやり、その後は自分も出演して歌ったわけですが、結果は大成功。よく勉強して、綿密に準備していったのが良かったです。

5.初めて振袖&日本髪、ドイツのディアンドル。

この歳で、振袖や日本髪(もどき)を体験できるとは~。オペラ蝶々夫人の合唱に2度出演しましたが、歌の練習よりも衣装に四苦八苦でしたね。そうやって苦労して着た振袖もあっというまに脱ぎ捨て、日本髪もほどいて、ドレスを着てケイト役もやらせていただいて、とても良い経験ができました。魔弾の射手の合唱でもドイツの民族衣装のディアンドルが着れてうれしかったです。

6.イタリア語を勉強し始める。

魔弾の射手の時にナレーションをしてくださった方が実はイタリア語の先生だとわかり、月1回のイタリア語のクラスに通い始めました。ところがものすごくレベルが高いので、私はとりあえず手持ちのテキストを良く読み、単語カードを沢山作ってイタリア語の基礎力を付け、月1回のクラスは心折れない程度についていければよく、クラスについてくことをモチベーションに自習を頑張るという、悪あがきをすることに。

でも、オペラでイタリア語歌詞に沢山触れているのに、何故いままでちゃんと学んでこなかったんでしょう。これを機会にちゃんと学び、歌詞の意味を体感しながら歌えるようになりたいものです。

7.いろんなセミナーを聞きに行く。

自分が人前でしゃべったから・・ということもあるのですが、とにかくいろんな話を聞きに行こうと、時間の許す範囲であちこち行きましたよ。気功、アンガーマネジメント、オペラ関係、美術関係、大学の公開講座、ファシリティスキル、アフリカンドラム、北朝鮮の話までいろいろ。来年も、こんな感じで、書物だけでは学びづらいことを学んでいきたいと思います。

8.例年になくおいしいものをいっぱい食べる。

今年ぐらい美味しいものを食べまくった年はないんじゃないでしょうか。まずは両親が来やすいところに引っ越したので、母の手料理をたくさん食べました。私が子供の頃に食べた料理よりもおいしい、進化し続ける母の料理スキルには私はなかなか追いつけませんが、自分も料理がんばってます。また、500年ほど前に共通の祖先がいるらしい遠い親戚の方にもごちそうになりましたし、昨日も行った今年入り浸っているイタリア料理店で、いままで食べれなかった食材をたらふく・・・。

これで、私より数倍料理が上手くてグルメな弟に少しでも追いつけたでしょうかねぇ。

9.本番(人前演奏)35回をこなす。

これは先日も書きましたね。声楽のコンクールも2つ入賞しました。そのうちの1つ横浜国際は、昨年より1つ順位を上げてアマチュア部門4位。
来年1月早々の紀尾井ホールも頑張らなくちゃ。

▼今年の本番をまとめてみた-2016
http://blog.goo.ne.jp/y-saburin99/e/5c6a74cc057f1bee1fd93dfef770eb6c

10.ブログ開設10周年を迎える。

なんとか途切れずに5月に10周年を迎えることが出来ました。累計アクセス500万PV、訪問者累計100万人も達成できたし、最近さぼりまくりのまとめアップが多いですが、せっかくここまで来たので、途切れないようにやっていきたいと思います。

2015/12/29   2016/12/30
4,836,068 PV → 5,610,934 PV (+774,866)
961,600 IP → 1,103,038 PV (+141,438)



<ご参考>
▼2015年
  2015年、私の十大ニュースは

▼2014年
  2014年、私の重大ニュースは

▼2013年
  2013年、私の重大ニュースは

▼2012年
  2012年、私の重大ニュースは

▼2011年
  2011年、私の重大ニュースは

▼2010年
 2010年、私の重大ニュースは

▼2009年
  2009年、私の重大ニュースは

▼2008年
  2008年はどんな一年でしたか?

▼2007年
  2007年私の重大ニュース

▼2006年
  2006年で一番よかった思い出は?

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お店の冷蔵庫を空に

2016-12-30 23:29:23 | 食いしん坊レビュー
今年、今日を入れて5回も足を運んだ四谷のイタリア料理店の冷蔵庫を空にする企画というのに行ってきました。

これに備えて、今日は朝と昼はおかゆに佃煮だけにしました。

年賀状まだ書けてないけど、とりあえず絵づらの印刷だけは終わったんで、ひょこひょこ出かけて行きました。


ここら辺まで撮ったところで、どんどんいろんなものが出てきて、写真を撮る余裕があまりなかったので、あまり撮れなかったのが残念。

でも、出て来るもの出て来るものおいしかった。それに、いつもここでの食事付きレクチャー企画をしてくださっている方のご家族や、そのレクチャーでご一緒させていただいた方と同じテーブルでしたので、一緒に、楽しくおしゃべりしながら食事をすることが出来ました。


これは岡山のイノシシだったかな。肉類はこれもふくめ、全部とろけるように美味しかったです。


これはバナナみたいに見えますが、ズッキーニを焼いたもの。


これはクジラ肉のリゾット。信じられる?

美味しいんです! これも敏腕シェフの腕のお陰です。


当店名物の濃厚プリン! 


で、数が少ないものは参加者でジャンケン。

何と、ジャンケンに弱い私が白トリュフチョコレートをGET。
単にまんまるいだけのトリュフチョコレートじゃないですよ。本当に白トリュフが入ってるんです。


そもそもトリュフ茸の香りって、この店に来て初めて学んだんですよ。

不思議ですね。鼻腔やのどの空間を巡っていくような香りです。香りを楽しみながら、少しずついただきました。

その他、スターリンが愛した赤ワインがテイスティングで回ってきたり、文字の書き方での性格診断・・逆に書き方を変えることで性格を変えられる・・なんていう話も聞きました。私はまだまだひよっこですが、ここに来ることで文化人の仲間入りをしたみたいな気分になります。

ということで、夜は帰ってきてから、ひたすら住所録をチェック。明日、朝から年賀状の宛名印刷できるようにね。

あ~あ、11月頭に年賀状買っておいたのに、何で毎年こういうことになるんでしょう!


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骨付き肉の魅力について

2016-12-29 23:30:56 | 食いしん坊レビュー
今年は今更ながら、骨付き肉の魅力に気付いた年でもある。

手羽元に適当な味をつけてオーブンで焼いた時のこと。ちょっと普通の鶏もも肉の切った奴が余ってたんで、同じ味をつけて一緒に焼いたんだよね。そしたら骨付きの手羽元の方が断然おいしいわけよ。

ということで、手羽元、手羽中、手羽先を食べまくったし、先日は骨付きの牛肉も食べたし。

何で骨付きのまま調理すると美味しいんだろうと、サイト検索で調べてみたら、日本ハムのサイトにズバリ答えが書いてあった。

▼骨付き肉はなぜおいしい?
http://www.nipponham.co.jp/recipes/meat/column/11.html

骨付き肉を加熱すると、骨にあいている穴を通して「髄液」が外に出てくる。髄液には旨みやコラーゲンが含まれている。ということで、髄液がしみ出たお肉は旨味やジューシーさを増すと考えられるそうだ。

また、骨についたままのお肉は、常にピンと引っ張られた状態にあり、加熱しても縮みにくく、やわらかさを維持できるという要因もあるとのこと。

なるほど・・と思っていたら急に食べたくなったのは、いつぞや錦糸町駅前で食べた、豚の排骨を使った、台湾鉄道弁当だ。

▼台湾鉄道弁当
http://blog.goo.ne.jp/y-saburin99/e/2fbaa6a46302c3f28e5220e862b5ad26


あの、八角の薫る、揚げてある、骨付きの豚肉はおいしかったな。。と思うや否や、猛烈に食べたくて死にそうになって、先日、錦糸町のあの店に飛んでいってしまった。

去年この店に入った時は、メニューを開けないと台湾鉄道弁当の案内が出て来なくて、私も当時「あのね、今、外に出しているお店のお勧めメニューの横に、これをチラッと出すだけでもっとお客さん来ると思うよ。」なんて書いてたぐらいなのだが、1年ぶりに行ってみてびっくり!


入口にでかでかと写真出てる!

何か、いろんな番組で採り上げられたらしい。これは嬉しいな。私としてはこのメニュー・・永久に続いてほしいので、ファンが適度に増えることは大歓迎。


というようなことを同僚に話していたら、今日また死ぬほど食べたくなって、錦糸町のあの店に飛んで行ってしまった。

ということで12月に2回も行ってしまった。中身は写真ほど美しくなくて、量も少なく見えるのだが、そんなことはお構いなし。とにかく美味いし、癒される。

骨付き肉だけじゃなくて、お野菜も、卵も全部美味しい。税込み1000ちょいを高いと思うか安いと思うか、感覚は色々あると思うけど、食べた後の幸福感を考えると、何の義理もないけど宣伝してあげたい気分。

ただ、どんなに人気が出ても、私が突然食いたくなって飛んでった時に、空席が1つはあってほしいなぁ。

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さるなし

2016-12-28 23:00:25 | 食いしん坊レビュー
駅の構内の仮設店舗に置かれていた緑色のドライフルーツ。


さるなしって書いてある。

「さるなし」って何ですか?と店の方に聞くと、「キウイの原種です」と言われ、即買いを決めた。

私は「原種」という言葉に弱いのだ。

それなら「キウイの原種です」って表示すれば、もっと売れるんじゃないでしょうか・・と店の人に言ってみたら、何だろうと思わせて、声をかけてもらうことを狙っているようだ。

どうかねぇ~。食べものに関して、「何だろう」と思って、質問する勇気のある人って半分以下よ。大抵の人はわけわからないものはスルーしちゃうんだから・・という野暮なことは言わずに、黙って買って帰る。


持ってみると、キウイのちっちゃいやつみたいだ。


一口かじってみて・・・おお、味も、食感も、種の多さもキウイみたいだ。

あまりにキウイそっくりだと面白くないので調べてみた。

キウイフルーツ、サルナシ、マタタビの3つともマタタビ科マタタビ属だ。キウイフルーツの原種は正確にはサルナシの近縁種の中国原産シナサルナシをニュージランドで改良したものだとわかる。

マタタビは昔食べたことがあるが、味はキウイとは似ても似つかぬものであった。それに比べれば、サルナシとキウイフルーツは猛烈に似ている。ゆえにサルナシはベビーキウイとか、ミニキウイの名で店頭に並ぶこともあるようだ。

サルナシはサルや熊が好んで食べる木の実。サルが好むからサルナシ・・でも梨とは似ても似つかぬ果物だった。

お酒にするとこよなくおいしいそうだ。いつか飲んでみたい。

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浜松市楽器博物館~その3:管楽器編~

2016-12-27 23:05:49 | 鳴るほど・ザ・楽器遍歴
みなさま、この楽器は何だと思われますか?

フルートみたいだけど、立ってる・・・そう、これは尺八の一種なのです。

尺八というのは、構造がケーナとほぼ同じですが、実はリコーダーにも似ています。リコーダーの吹き口を取って、自分の口で、あの斜めになった部分に平行に息を吹き込んでやれば、尺八と同じ原理になるのです。

逆に、一般的な尺八は、前に4個、後ろに1個しか穴がありませんが、もっと穴をあければリコーダーみたいになります。

そして、穴をふさぎやすいようにレバーなんかを取り付ければ・・・まぁ、そういう発想で作られた楽器ですね。

尺八を独学でやろうとしていたころ、白黒写真で見たこの楽器が忘れられず、いつか吹いてみたいと思っていましたが、いつのまにか忘れていました。

それを、こんなところで思いがけず、実物と巡り合えるなんて、感激至極! 

そして、その名はオークラウロ。大倉さんの作った尺八ですね。

実物を目の当たりにすると、あまりにフルートに似すぎてます。この楽器を尺八の知識なく見た人間は、この楽器を習うよりはフルートを・・と思ってしまうのではないでしょうか。ただ、ウィキペディアなどを見ると、最近復活の動きもあるようです。そうですね・・最近の子供たちは音楽の授業で和楽器をなにかやるみたいですから、尺八をちょっとでもかじった人は、吹いてみたいと思うんじゃないでしょうか。

ちょっと前置きが長くなりましたが、先日の浜松の楽器博物館・・・管楽器にスポットを当てて見てみたいと思います。


無理やり尺八から飛んでみますが、韓国のテーグム・・こっちは横笛ですが・・尺八のような音色です。

韓国の楽器ってわかりにくいですね。同じ楽器でもカヤグム(伽倻琴)やヘーグム(奚琴)のグムは琴です。でもテーグム(大笒)のグムは笒なんですね。「笒」って、日本ではあまり使われない漢字ですが、笛を表す字のようです。


去年の今頃の時期、セルパンの生演奏を聴いたのでした。イヤホンガイド内の演奏を聴いてもやっぱり優しくていい音ですね。合唱の低音部を支えた楽器と言われるだけあります。セルパンっていうのはフランス語で「蛇」っていう意味です。


で、これがそのセルパンを改良したという、ラッシャン・バスーンという楽器なのですが・・・あの・・そこだけ蛇にする?


わぁ~コルネットなのに、めっちゃホルンやんけ!


これはアドルフ・サックスの作ったテナー・トロンボーン(テナー・バルブ・トロンボーン)。へ? トロンボーンなのにピストンあるんだ・・・しかも6つも。

めっちゃ吹けそうな錯覚に囚われますね・・。でも、ピストン操作はトランペットと同じではないみたい。一般的なスライド式トロンボーンはU字形の管を7箇所の位置に伸ばして音程を調節するようにできていますが、それをピストンで7本の長さの管を切り替える形で実現しようとしたみたい。6つのピストンに何も押さえない場合を加えて7種類の管を制御できるんですね。逆にいうと、一本ずつしか鳴らないので重音は吹けないことになります。


やはりテナー・バルブ・トロンボーンで、こんなのもあるんですが・・・・。なんだかとっても場所取りますね。


これは、ダブルベル・ユーフォニウムで・・・あ~なんかすごい重そう。


次は、ちっちゃいの行きましょうか。これはポストホルン。18~19世紀頃のヨーロッパで郵便馬車がその出発到着を知らせるために鳴らしていたものですが、さらにさかのぼると、新鮮な肉の到着を知らせるため、ホルンを吹きながら村々を回った肉屋に、人々が郵便物を託すようになったのが起源とも言われるとか。郵便とお肉とホルン・・この3つが結びつくとは思いませんでした。


これはモンゴルのエベル・ブレーという楽器。まるでクラリネットをひん曲げたような形状に衝撃を受けました。

何でわざわざひん曲げんの? ・・・と思いましたが、もともとは角笛だそうで。シングルリードの楽器になってますが、発想的にはホルンに似てるのかしら。


やはりモンゴルの楽器でドゥンカルというもの。ふふふ、私この楽器持ってるんですよ。インドで買ったんですけどね・・おならみたいな音しかならないから、おなら貝とか言って笑ってたんですけど・・まさか博物館にあるとは。

楽器博物館にはモンゴルの楽器が結構ありましたが、あきらかに中国の四胡と同じものもあれば、インドと同じドゥンカル、クラリネットみたいなエベル・ブレーもある・・となると、大陸内のさまざまな地域から影響を受けていたのだなぁと思いますね。モンゴルといえば馬頭琴しか思い浮かばなかった私は、ちょっと世界が広がった思いです。


これ(カンリン)なんかは同じモンゴルでもチベットの楽器と同じですね。人間の大腿骨から作られた楽器です。


こっちはチベットと書かれています。ガニランと表示されてますが、サイト検索で調べるとチベットの方もカンリンと呼ばれているようで。。

人間の骨の笛は澄み切った音がする・・というのをどっかで聞いたことがあるんですが、イヤホンガイドで聴く限り、ちょっと蚊の羽音のようなはっきりしない音だったのでがっかりしました。


このアステカの土笛は素朴ですね。猛烈に原始的なオカリナみたいな感じで。。


と、無理やりオカリナにつなげましたが、オカリナの世界にもストラディヴァリウスと評される楽器があるんですね。


最後にこれ。パプアニューギニアの竹笛ですが、男子の成人儀礼に使うため、女性は子供には秘密にされるものらしいです。

ちょっと悲しいですね。アボリジニのディジュリドゥなんかも、本来は女性が吹いてはいけない笛でした。今の日本に、女性が鳴らしてはいけない楽器はないはずですので、こういう時は日本人でよかったと思いますね。

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浜松市楽器博物館~その2:弦楽器編~

2016-12-26 23:14:07 | 鳴るほど・ザ・楽器遍歴
12月9日に行ってきた浜松の楽器博物館。まず、その1で鍵盤がついている楽器についてまとめてみたが、今回は弦楽器でまとめてみます。

ただ、弦楽器って、自分がやっているせいですでにある程度詳しいことから、思ったよりも新たな発見がなかったんですよね。

冒頭の写真あたりを見れば、20代の私ならワクワクしただろうけど、今の私だとちょっと懐かしい気持ちがするだけで・・・。

それでも色々発見はあったので、ちょっとマニアックになるかもしれないが拾っていくことにしましょう。


まずは、インドネシアのジャワ・ガムランにて。実は有名なバリ・ガムランとジャワ・ガムランでは使われてる楽器がちょっと違うのね。打楽器オンパレードかと思いきや・・


ジャワ・ガムランには後ろの方にこんな弦楽器があったりして・・・。

しっかし、鍋釜みたいな楽器がいっぱいあるのを見ると、子どもの頃いろんなものを叩いて遊んだことを思い出しますな~。


これが韓国の琴類ですが、一番奥のアジェンも、その一つ手前のコムンゴも、木の棒で弾く楽器なのだ。

その昔、中国の胡弓なんかも棒で弾く時代があったらしいけど、今では馬の毛の弓で弾いてることを考えると、棒で弾くことの素朴な音色を好み、昔の形を守っているのは、まさに伝統を重んじる韓国らしいと思います。

個人的には韓国の弦楽器の中にヘーグム(奚琴)が展示されてなかったのが寂しいと思うのよね。二胡に似てるが、二胡より素朴さを残している韓国のヘーグムと、徹底的にバイオリンに近づけた北朝鮮のヘーグムが並べて置いたら、見る人がいろんなんことを考えるんじゃないかと思いますね。


リュートとウードと中国のピパ(琵琶)と日本の琵琶が並べて置いてあるこの図・・まるで夢のような光景ですね。
高校時代に読んだギター雑誌に、西へ行ってリュートに、東へ行って琵琶に・・と書かれていた一文が、私を楽器オタクへの道に走らせたのです。

元になったのは古代ペルシャのバルバットという楽器。バルバットという楽器自体は展示されていないし、詳細不詳のようだし、今のウードもバルバットと呼ばれることがあるのでよくわからないけどウードと似たような形なんでしょうねぇ。

バイオリンや胡弓の祖先も古代ペルシャ・アフガニスタン当たりなので、こういう展示を見ると、ロマンが広がってきますね。


この薩摩琵琶・筑前琵琶・平家琵琶の展示も嬉しいですね。


三味線系の展示のところで見つけたゴッタンという楽器。薩摩の民俗楽器らしいですが、こんな皮も貼ってなくて、穴も開いてない木の箱みたいなんで、ちゃんと音するんかいな~と思いましたが、イヤホンガイドを聴く限り、意外に多くな音は出ているようです。かき鳴らしというか、伴奏の奏法が主のようですけどね。


同じく和楽器コーナーにあった箜篌(くご)という楽器。ハープみたいですね。
是非音を聴いてみたかったんですが、イヤホンガイドに入ってなくて。


竪琴つながりで言うと、有名なビルマの竪琴・・ミャンマーのサウン。実はどうやって弾くのか知らなかったんですが。。。


この絵を見てわかりました。あぁ~こっちがわから弾くんですか!


こちらは、若い頃憧れてた、南米のチャランゴ。アルマジロの甲羅で作られている楽器。実物を見るのは初めてです。


手前にあるのが背面から見たものですが、アルマジロの甲羅ってこんなに毛が生えてるんですね。


ギター類の展示の中では、このバロック時代のギターの音色がピカ一でしたね。クラシックギターをかじったことのある私ですが、このバロックギターの音色は羨ましいほどに美しいです。どんな音色かって・・それはまさにバロックな音色です。


この楽器も美しいですね。ハープリュートと言うんだそうですが、その形状はそそるものがあります。残念ながらこちらもイヤホンガイドにはなかったです。


これはエオリアン・ハープ。ずいぶん単純な形ですね。音はWebサイトを探すと聴けますが、ショパンの「エオリアン・ハープ」という愛称のエチュードのイメージで聴くとがっかりすると思います。


丸いやつがネイル・ヴァイオリンというらしいですが、これもどんな音がするのやら。弦をこするのではなく、周囲にある金属のピンをこするらしいです。イヤホンガイドにはなかったですが、絶対ヴァイオリンとは違う音だと思います。


これはリオ五輪前に題名のない音楽会にも登場したビリンバウという楽器。弓に丸い実がついたような楽器ですね。この楽器、アフリカ起源だそうですが・・・


アフリカコーナーを見ると、同じような楽器が見えますね。「ンドノ」って書いてあります。
ビリンバウの起源楽器は、アフリカの地域によっていろんな呼び方があるようで、カクルンブンバとかウムドゥリとか呼ばれているようです。
ンドノっていう楽器について、現時点では明確に書かれているサイトを見つけられてないんですが、ンドノってグーグルに打ち込むとビリンバウのページが出てきます。


さて、アメリカ音楽でお馴染のバンジョーも実はアフリカ起源だったんですね~。知らなかったです。

試奏コーナーに置いてあったんで、試しに弾いて見ましたら、クラシックギターと比べてずいぶん重いのと、ちょっとはじいただけで、大変大きな音が鳴り、よく響くのでびっくりです。


これは五弦のバンジョーですが、一番手前の弦のチューニング用のペグが竿の途中にあるんですね。そんなのを見るだけでもカルチャーショックです。

調弦は手前側からソレソシレ。手前のソが一番高くて、三番目のソの一オクターブ上です。ウクレレなんかでも一番手前に一番高いソがあって、次から低くなってドミラになりますから、何か同じ発想の楽器を見る思いですね。

バンジョーのアフリカ起源の楽器も見つけられれば良かったんですが、見つけられませんでした。祖先楽器はいくつかあるらしいですが、その中の一つにエコンティングというセネガルのジョラ族の伝統楽器があるそうです。サイトなどで見る限り、似てるのは丸いところぐらいでしょうか。

バンジョーを触ってみると、ルーツはどこであれ、大変進化した楽器・・という印象を受けました。

長くなりましたが、弦楽器編についてはここらへんで。

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題名のない音楽会(12/25)~「くるみ割り人形の音楽会」~を観て

2016-12-25 21:29:32 | 映画・番組等、各種鑑賞録
今日の題名のない音楽会は、三ツ橋敬子指揮の神奈川フィルハーモニー管弦楽団によるくるみ割り人形抜粋。

♪1:組曲「くるみ割り人形」より「小さな序曲」
♪2:組曲「くるみ割り人形」より「行進曲」
♪3:組曲「くるみ割り人形」より
 ・「金平糖の精の踊り」
 ・「ロシアの踊りトレパーク」
 ・「葦笛の踊り」
♪4:組曲「くるみ割り人形」より「花のワルツ」

実は、来年9月に三ツ橋敬子さんの指揮でヴェルレクを歌う予定なのですが、初めて目にする三ツ橋さんの指揮・・・すごい分かりやすい。そしてそれについて行く神奈川フィルの演奏がとても整然としていて澄んだ音色だったのに感銘を受けた。

私も2012年の12月24日で初めてくるみ割り人形をオケで弾いたのだけれど、あの時は小人数だったし、12月の定期演奏会からたった2週間後の本番だったし、本当に大変だったということを思いだす。その時は満席のお客様からブラヴィーの掛け声を沢山いただいたけれど、それでも今日のプロの演奏を聴いてしまうと、反省なしでは聴けないというか・・・まぁ、色々経験するから成長するんですけどね。

今日の番組ではいまさらながらサプライズがいっぱい。

1.ドイツではクリスマスにくるみを飾る習慣がある。だからくるみ割り人形も一緒に置かれることが多い。・・そうか・・何でくるみ食うのかと思ってたよ。っていうか、くるみ割り人形の原作はドイツが舞台だったのね。

2.くるみ割り人形ではくるみは割れない。・・くるみが入らない、もしくは割ると壊れる仕様だそうで・・トホホ

3.金平糖と訳されているが本当はドラジェというアーモンドを砂糖で覆ったお菓子だそうだ。ナルニア国物語でも思ったのですが、原作のお菓子が日本になじみがないからといって、お菓子の名を置き換えないでほしいものですね。ドラジェ、サイト検索してみたら、なんか見覚えのあるものが出てきた。キャラメリゼとは違うがきっとどっかで食べた記憶がある。

4.トレパーク、葦笛の踊り、花のワルツを踊るのは誰?

  トレパークを踊るのは飴菓子の精
  葦笛の踊りを踊るのはアーモンドの精
  花のワルツを踊るのは金平糖の侍女たち

  ん、ここは金平糖ではなくてドラジェだったのでは? ドラジェはアーモンドで作るんでしょ、アーモンドの精とはどう違うの・・・と頭の悪い私は大いにこんがらがって、サイト検索をしまくるのであるが、ここら辺のところをちゃんと書いてくれているサイトが現時点では見つからない。きっとほとんどの人にとってどうでもいいことなんだろう。ただ食いしん坊の私としては、気になるところでして・・・。


その他、チェレスタの内部がちょっと見れたのは嬉しかったですね。あとゲストのバレエダンサー宮尾俊太郎さん、カッコイイですね。足めっちゃ長いし。いつかこの方の踊るバレエを見てみたいものです。

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題名のない音楽会(12/18)~「バッハの時代の楽器で聴く音楽会」~を観て

2016-12-24 23:20:23 | 映画・番組等、各種鑑賞録
今回の演目は以下の通りだったが、鈴木優人さんのチェンバロ演奏のカッコよさが光っていたなぁ。

♪1:「トッカータとフーガ ニ短調」より「トッカータ」 作曲: J.S.バッハ
♪2:「ゴルトベルク変奏曲」 よりアリア、第1変奏曲 作曲: J.S.バッハ
♪3:「ブランデンブルク協奏曲」 第5番 作曲: J.S.バッハ
♪4:管弦楽組曲第3番ニ長調 第2曲「エア」 作曲: J.S.バッハ

チェンバロの鍵盤は二段になっていて、「ゴルトベルク変奏曲」 の「アリア」の時は、下段一段のみを弾いていて、第一変奏曲でやたら音が華やかで大きくなったなぁと思ったら、下段を弾いているのに、上段も連動して動いているのが見えた。この切り替えをどうやってるのか、じっと画面を見ていたが分からなかった。そういうところをちゃんと解説してくれればいいのに。

ブランデンの5番も上下連動で弾いていて、管弦楽組曲のG線上のアリアの原曲の時は上段のみで弾いていた。ということで画像から見るに、このチェンバロの2段鍵盤は、エレクトーンなどの2段鍵盤と異なり、音色を変えて作られており、大きく華やかな音を出したい時に上下連動させて弾くのではないか、と推測されるのであるが、その仕組みの解説があればよかったのに。(浜松の楽器博物館でも説明がなかった部分なので。)

フラウトトラベルソは6穴と画面上に書かれていたが、指の動きを見る限り7穴なのではないか(小指が届かないので1つキーをつかっている)。。。鈴木さんがせっかくパイプオルガンのパイプを口で吹く場面があるので、編集で上から別の音をかぶせて消してしまっている部分等、番組を作るときにもう少し考えてくれないかなぁ・・と残念に思う部分があった。

演奏だけを取ってみれば大変素晴らしかった。

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三連休初日はオペラ練と2ndヴァイオリン会

2016-12-23 23:59:48 | ただの日記
この写真なんだかわかります?

折り紙で折ったサンタクロースです。うちのオケの若い子が折りました。鋏も使わず折るだけでこんなのが出来るんですねぇ~びっくり。

さて今日は、午後一からオペラ「オテロ」の初めてのオケ合わせでみっちり練習。そのあと夜のヴァイオリン会まで若干時間があったので、市川駅近くのタワーの展望台へ。


これが、東京スカイツリーと東京タワーが一緒におさまっている写真。

そう、さっきのオテロの練習は東京タワーの近くでやってたのです。画面の左3分の1当たりにちょこっと出てるオレンジ色のものが東京タワーなんですが・・・何か鼻パックで取れた角栓みたい・・・と口走ったら、コンミスにクリスマスムードぶち壊しだと笑われ・・・。


これが反対側で・・いやぁ~高いところから見る川の流れというのはいつも雄大で美しいものですね。

また電車が走ってる姿なんかも可愛らしく。。。是非昼間も見てみたいですね。


で、2ndヴァイオリンの若手が幹事をやってくれているクリスマス会兼忘年会へ。

場所を聞いてびっくり。私が住んでるマンションのすぐ裏なのよね。でも直接は行けず回っていかなければいけないのだけれど、近くにこんな素敵な店があったなんてまさしく灯台もと暗し。

すべての料理がおいしく・・特に、この骨付き肉の美味しかったこと。骨はワンちゃんを飼っている方に、みんなであげました。ワンちゃんもきっと喜ぶでしょう。

みんなで500円相当のものを買ってきて、プレゼント交換もやりました。さっきのサンタクロースの刺さっているお箸に番号が書いてあって、くじになっているのです。


私は写真立てをいただきましたよ。絶対500円超えてると思うんですけどねぇ。

さっそく飾ってます。


お菓子も、一人一人にこんな豪勢なのが出ました。

2ndバイオリンの人達はおだやかでいい人たちばっかり。なんだかとてもアットホームで落ち着くクリスマス会兼忘年会でした。

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訪問者数:累計110万IP突破!

2016-12-23 23:22:17 | 閲覧数・訪問者数突破記念
本日は当ブログの訪問者数の方も累計110万IPを突破いたしました。

100万IPを突破したのが、2016年4月10日ですから、10万IPを積み上げるのに8ヵ月ちょっと。少しペースアップしてきました。

そうそう、100万IPを突破した時はぎっくり腰で苦しんでました。

で、今はといえば、さっき肩を脱臼しまして・・あ~20代の時にやった脱臼のせいで、癖になってて、2年に1回ぐらいやっちゃうんです。。。思いっきり伸びをしただけで外れちゃうのです。もとの位置には自分で入れられるんですが、一週間は腫れて痛みますね・・ああ憂鬱な年末年始。

ということで、今まで、累計で110万人ものお客さまに来ていただき、どうもありがとうございます。次は120万IPを目標にしますが、最近更新に青息吐息・・・後日まとめアップが多いので、頑張ります。
コメント (1)
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題名のない音楽会(12/11)~「女性指揮者の音楽会」~を観て

2016-12-22 22:52:19 | 映画・番組等、各種鑑賞録
ん~、これはちょっと題名に異議あり。女性指揮者の方を何人か集めての演奏会なら、「女性指揮者の音楽会」でもイイと思うのだが、イタリアの若き指揮者の回を「バッティストーニの音楽会」としたのだから、今回も「三ツ橋敬子の音楽会」と言った方がよかったんじゃないかしら。

世界的に活躍される女性指揮者の方を採り上げていただくのはとても嬉しいことで、私自身、三ツ橋さんの指揮でも来年ヴェルレクを歌う予定ですし、今年もラフォルジュルネやJAO大会で2人の女性指揮者の方にお世話になりました。女性指揮者の方のご活躍は以前より話題に登ることも多く、しかもカッコイイ方が多いから見栄えがしますよね。

それなのに、五嶋龍さんの「オーケストラの世界でも女性指揮者がどんどん増えてるんです」という振りに対して、「そうだったんですか、知らなかったです」っていう返しはないんじゃありませんかね・・そこの女性アナウンサー。

まま、あえて皮肉を込めて女性アナウンサー・・なんて言っちゃいましたが、例えばピアニストだったら、女性だの男性だのって、こだわる人もいないし、女性ピアニスト・・なんて言う人いないですよね。ヴァイオリニストだって、他の楽器奏者だってそうだと思うんです。なので、男女意識せずに才能を伸ばせる時代になって欲しいという意味で、女性指揮者とか女性〇〇なんていう言葉はいずれ死語になって欲しいものです。

今回の演目は以下。

♪1:「春の朝に」より /作曲: L.ブランジェ
♪2:「ピアノ協奏曲 イ短調」 第1楽章 より /作曲:クララ・シューマン
♪3:「ラ・ヴァルス」より /作曲: M.ラヴェル

特にびっくりしたのはクララ・シューマンのピアノ協奏曲。夫のロベルト・シューマンによるピアノ協奏曲は有名ですが、その10年前にクララのピアノ協奏曲は完成しています(1楽章だけで比べると6年前)。しかも何となく似てる部分がある・・とくれば、ロベルトはクララの影響を受けたということになります。ウィーンの楽友教会にクララの胸像がドーンとあったのを思い出しました。ユーロに統合される前の最後の100マルク紙幣にクララの肖像が使われていたとのこと。クララ・シューマンは、日本で感じるイメージより、母国ドイツでのステータスはかなり高いのではないでしょうか。

クララ・シューマンは非常に手の大きな人だったと言われていますが、実際曲を聴いてみると、手が大きな人でないと弾けなさそうな箇所が頻出してますね。技術的にも非常に難しいとのこと。いまなら女性作曲家は珍しくはないですが、天才と言われたクララ・シューマンでさえあの時代にピアノ協奏曲を完成されるのは、苦労が多かったことでしょう。

三ツ橋敬子さんの指揮は分かりやすく、かつ緻密な音楽づくりをしていることがうかがわれます。最後のラ・ヴァルスは私も以前オケで弾いたことがあり、大変難しい曲で、終盤に向けての盛り上がりが猛烈な曲ですが、そこを神奈川フィルさんが一糸乱れぬ整然さを保ちながら、うゎ~っと盛り上がっていくのがすごいと思いました。

ということで、来年三ツ橋さんにお会いするのがとても楽しみです。

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今年の本番をまとめてみた

2016-12-21 23:52:03 | ただの日記
いつもこの時期、1年間の本番(人前演奏)について書いてますが、今年は大小合わせて35回。さすがに限界に近いかもしれません。

全部ブログに書くの疲れるんで、写真で許してください。

本番が終わるたびにこんな風にちまちまノートに書いてました。

年末にブログに書くためにまとめてたんですが、これを写真に撮ればいいだけじゃん・・と思ったわけで・・。

ポイントをかいつまんで言うとすると、まず今年は「魔弾の射手」イヤーでしたね。オペラのハイライト公演(3公演)で歌って、ドイツフェスで「花冠の歌」また歌って、オケでも序曲やって。ディアンドルも初めて買いましたし、自分で4公演分着たし、1回妖精ヴィッリで他の団員さんにも着ていただきましたし。

プッチーニイヤーでもありましたね。「蝶々夫人(2回)」、「妖精ヴィッリ」を歌っただけでなく、一般のお客さまの前で解説もしました。プッチーニのことを色々調べて、まとめて・・・今年の前半はプッチーニのことばかり考えてましたね。

対して、後半はヘンデルでしたかね。メサイヤ全曲・・・なかなか大変でしたが、やりがいありました。トランペットではヘンデルの「調子のよい鍛冶屋」の変奏曲に取り組み、10月の発表会では最高の出来で全バリエーションを吹くことが出来ました。

ヴァイオリンではブルッフの3楽章に挑み、声楽では昨シーズンのルチアに続きベルカント・オペラの名作、ベッリーニの「夢遊病の女」の「気も晴れ晴れと」に挑みました。大曲の合間に、モンティのチャールダーシュを弾いたり、「菫」や「宝石の歌」を歌ったりしました。老人ホームで「私はラインの生まれ」を歌って、喜んでいただけたのも嬉しかったです。

オケでは先ほど書いた魔弾の射手序曲の他、ウィリアムテル序曲もやりました。田園も未完成も・・・小学生でも知ってる有名な曲を完成度高く弾くのは難しいですね。もちろん第九もやりましたし、幼稚園生向けに運命の一楽章やカルメンもやりました。JAO大会でシベリウスの「エン・サガ」という曲をやった時は練習のたびに神がかってしまいました。

これからも、一年を通して頑張る大曲の合間に、ちょろっと軽い曲をやったり、以前やった曲をまた引っ張り出してレパートリーとしての完成度を高める動きを、声楽、トランペット、ヴァイオリンそれぞれでやりたいですね。

大変だけど、人前で演奏するからこそ頑張って練習するわけだし、人前で実力を出せてなんぼの世界だし、本番をやらねば楽しめない身体になってしまった以上、引き続きこの方向で来年も頑張っていきたいですね。そのためには一にも二にも健康管理ですね。

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大河ドラマ「真田丸」を見終わって

2016-12-20 23:19:02 | ドラマ鑑賞
全50話、全部見終わった。

最終回の、信繁と信之、それぞれの目の演技。多くを語らずに目で表現したその心を汲んで、多くを語らない方が美しいかもしれない。

大河ドラマは、今まで歴史ドラマという観点でしか見て来なかったから、ここは作ってる部分だな・・と思うと、気持ちが冷めてしまうのが私の常であったが、今回は違った。

ここは作っているな・・という部分が出て来ると逆にワクワクするのである。

三谷幸喜さんの脚本の面白さ、それをさらに生き生きと演じる豪華俳優陣のすばらしさ・・・歴史ものを敢えてドラマにする意味を初めて感じ、毎回楽しんだ。

そして今までの大河で書きつくされた登場人物に新風を与えたところも素晴らしい。

今までになく好青年として描かれた豊臣秀次と豊臣秀頼がその代表例で、見てる方としてもすっきりした。

またとかく愚かに描かれがちな淀君と大野治長は割と今回は普通の人として書かれ、悪いのはもっぱら大蔵卿局と織田有楽斎が演じた。

千利休は、無実ではなく、悪い奴だった。

前半戦は草刈正雄の真田昌幸がストーリーを引っ張り、寺島進の出浦昌相の怪しげな雰囲気が味を出していたが、昌幸亡き後のキャラの薄さを岡本健一の毛利勝永がよくカバーしていたような気がする。

それでいて藤井隆の佐助は時々ストーリーの中で遊ばれてて・・あれはたぶん三谷さんのいたずらだろうなぁ。最終回の大事な場面に、俊敏な忍者であるはずの佐助の年齢が55歳と明かされ、「え?」と思ったが、あれは三谷さん自身の年齢を言わせたのだ。

多くを語らないつもりが語ってしまったが、個人的には、大泉洋さんがまた一回り大きな役者になった・・これからも楽しみだなぁ・・と思う次第。

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メノッティ/歌劇 《助けて 助けて 宇宙人がやってきた!》

2016-12-19 23:32:09 | オペラ・バレエ鑑賞
今日は、先日に引き続き、オペレッタコンクールでご一緒させていただいた方が出演されるオペラを見に、表参道の東京ウイメンズプラザのホールに行ってきた。

メノッティというと以前「電話」というオペラを見たことがあるが、時間は短いが最後にオチというか、ほろっとする展開があって、いい気分になれるオペラなのよね。今回の演目は初めて見るオペラだけど、やはりそういう要素があるので、オペラのあらすじに関わる部分にはあまり触れずに書こうと思う。


これがホールの舞台なのだけれど、前から3列目の特等席で、舞台かぶりつきで見ることができた。

真横には澄んだ音色の素晴らしい小編成オケ・・序曲から引き込まれた。たぶんものすごく難しいことをやってるのに、大変美しい。

舞台だけではなく、舞台横の階段やバルコニー、各種効果音や電子音なども活用しながら、とても立体的な演出でとても楽しかった。

宇宙人達はバレリーナ達が演じているのだが、宇宙人の恐ろしさを、レーザービームも火炎放射も使わずに、ちょっと奇抜な衣装と踊りだけで表現する。しかも、登場するたびに、どんどん宇宙人達の恐ろしさが増していくのだ。これはバレエダンサーの力だけでなく、演出の妙や、宇宙人にやられてしまった人の演技、怖がる人達の演技、すべてが合わさって表現されているものなので、すばらしいと思った。

そんな宇宙人たちの怖さから救い出してくれるのも、歌手の皆さんの明るくコミカルで元気な歌声。宇宙人が怖いだけに、綺麗な歌のハーモニーが聞こえるだけで猛烈にうれしい。そういうコントラストと小気味よさのお陰で、見ていてとっても楽しかった。

この作品は1968年の作品だそうだが、私自身が子供の頃に親しんだ、あのころのSFの世界の匂いがして懐かしいと思う一方、こういう展開なら古さを感じさせることなく、時代を超えて愛されるだろうな・・とも思った。

あと、歌だけでなく、楽器も弾けることがメリットになりそうなオペラでもある。エミリーが後半で弾いていることになっているバイオリンのメロディーは大変美しく、この曲なら本当に弾きながら歌ってみたいな・・・と思いながらうっとり見ていた。でも、そのあと宇宙人達がバイオリンに襲いかかり・・ぎゃ~、やっぱり本当に弾きながら歌うのは、楽器によくないかも。

スーザフォンまで登場して、めちゃくちゃ吹いてみたくなった。でもこの楽器、太り過ぎると体が管の輪の中に入らなくなりそう・・入るうちに吹いてみたいな・・とか、私は楽器見てるだけで楽しいぞ・・・。

歌詞も英語だからとても分かりやすい。

こういうオペラもいいなぁ。これからも色んなのを見て勉強しよう・・・そういう気持ちになった。

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